60代シンプリストのお台所|清潔感あふれる使いやすいキッチン
- 誰の台所?:pocohahaさん(60代女性/シンプリスト)
- 間取り:独立ダイニングキッチン(キッチン含めて約8畳)
- 設備:クリナップのシステムキッチン/壁付けI型(約270cm幅)
- お家と住人:築37年の一戸建て/夫婦と子供の3人暮らし
この記事を書いたのは:三田みどり
アラフォー主婦で、このサイトの運営者。
エンリッチメントや動物行動学・応用行動分析学(ABA)を飼育下に取り入れ、バードライフアドバイザー2級を取得した愛鳥家でもある。
服飾雑貨業界で企画営業&生産管理をしていたこともあり、ものづくりに心動かされがち。
※2022年2月時点の情報です
ゆるミニマリストの母はシンプリスト|持ちすぎない暮らしを楽しむ
人はどのような生活観念を持ち暮らしているのか?
その答えはズバリ、生活感が出やすいキッチンにあり!
十人十色な住人さんの「生き方」や「趣味趣向」を、家で一番生活感が出るであろうキッチンからノゾキミさせてもらおう!
という好奇心からスタートした「台所拝見」。
今回の主人公は、60代シンプリストのpocohahaさん。
実はpocohahaさん、以前取材させていただいた「ゆるミニマリスト」の人気ブロガーponpocoさんのお母さま。
pocohahaさんのご自宅は築37年以上の一戸建てで、キッチンは約10年前にリフォームされているにも関わらず、今も変わらずピカピカ!
手入れが行き届いている清潔な空間は見ているだけで気持ち良く、母娘ともに美しいお台所で惚れ惚れしてしまいます。
「物が溢れている実家、とくにキッチンが散らかっていて…。」
と悩まれているかた、いらっしゃいませんか?
最近ではテレビで特集される機会も増えたので、身近な問題でなくともご存じのかたも多いかと思います。
実は私の母もそうでした。
しかし、私がミニマリストになり部屋の写真を見せたところ、「私もそんな暮らしがしたい!」と言い出しまして。
今では娘顔負けのシンプルライフを満喫しています。
pocohahaさんがシンプリストになったきっかけは何だったのでしょうか?
大きなきっかけは2つあります。
1つは子供達が社会人になって役割を終えたモノが増えたこと。
もう1つは東日本大震災です。
約10年かけて細々としたモノはだいぶ減らせたので、2020年に老後を見据えて大きな家具の手放しに着手しました。
実家の片付けで苦労した経験もあり、持ちすぎない暮らしは自分だけでなく子供達の為でもあると考えています。
母の暮らしを間近で見ていると、まだ体力があるうちに、大きくて重い家具やストレスを感じるモノを潔く手放して、余計な手間や負担を減らすことが重要だと実感します。
私も母を見習って、ミニマルライフを送っています。
それでは、pocohahaさんのキッチンを早速ノゾキミさせてもらいましょう。
テーマは「明るく清潔で、自分が心地よく過ごせる場所であること」
シンプルに暮らして、家事をラクにしたい。
整いつつ、そこで暮らす人の日常が想像出来るような住まいが好みです。
料理や片付けがしやすいことを重視し、あまり使っていないモノ・ストレスを感じるモノは、どんどん手放していきます。
私にとってキッチンは、ただ料理をするだけの場所ではありません。
家計簿をつけたり読書やYouTubeを楽しんだり、1日の大半を過ごす場所なので、何よりも心地よさを大事にしています。
お気に入りポイント①:自動昇降式の吊り戸棚
背の低い私にとって、手を伸ばさなくても届く昇降式棚は非常に心強いアイテム。
水切りラック代わりに洗った食器を置いているのですが、突然の来客があっても棚を上げてサッと目隠し出来る点も気に入っています。
こちらに限らず、収納は
✓どこに何があるかひと目で分かるか
✓取り出しやすくてすぐに使えるか
を重視しているので、使用頻度の高いモノだけを手の届く場所に出しています。
椅子や踏み台を使った物の出し入れって、シニア世代に入ると少し危険な動作ですが、これなら転倒の恐れも無くて安全。
そして、娘であるponpocoさんのこだわりも、「必要なモノだけを、よく使う場所に置く」でしたね!
重たいお鍋類は、並べて収納することで出し入れしやすく。
物が少ないと「収納のための収納」が不要ですっきり見えます。
お気に入りポイント②:約37年間愛用している食器棚
家を建ててから約37年間使い続けており、とても愛着があります。
元は背の高い食器棚でしたが、安全性を考慮して上下半分サイズにリメイクしました。
近所で暮らす娘家族がよく遊びに来ることもあり、食器は多めかもしれません。
なので、カラーを白×藍色で統一して、数が多くてもスッキリ見えるように。
さらに、100均のケースを使い、奥にある食器も簡単に取り出せるように工夫しています。
お気に入りポイント③:カトラリー類
来客用や重たいカトラリーは手放し、必要最小限に近い数だけ残しました。
重いとストレスを感じるので、軽くて使いやすいことが大事だと思っています。
引き出しに収納すると、何が何処にあるかひと目で分かって取り出しやすいのが良いですね。
カトラリーが動く事を防ぐ為に、ニトリで購入した抗菌すべり止めシートを敷いています。
シンプリストの、物を選ぶ基準
約10年かけて物を減らされたpocohahaさんに、
- 最近新しく買い足した物
- 買い足す物を選ぶ基準
を教えて貰いました。
プラスチック製の保存容器を、陶器製に買い替えました。
私は酢漬けをよく作るのですが、プラスチックの中には酢酸への耐性が低いものがある事と、臭い移りの心配がある為です。
食器は2年以上、衣類は半年以上購入していません。
モノ選びの基準は、自分の好みに合っていて使いやすいこと。
買い足す場合は、現在使っているモノのアップデートが基本で、むやみに数を増やさないように気を付けています。
シンプル化にあたって、手放しても何の問題も生じなかったアイテムはありますか?
パッと思い付くのは、炊飯器とトースターでしょうか。
現在ご飯はセラミック鍋で炊いています。
炊飯器よりも早く炊けるし、片付けがラクです。
トースターについても、パンは魚グリルやフライパンでも焼けるので、何の問題もありませんでした。
お気に入りキッチンアイテム、教えてください
前項を踏まえて。
pocohahaさんの愛用品から、実際どのようにキッチンを使っているかノゾキミさせてもらいましょう。
アイテムは、キッチンの色にマッチしたシルバー・ホワイト・ブラックで統一。
色数を少なくすることで視覚的ノイズが抑えられ、よりすっきりとした印象を与えています。
栗原はるみさんコラボの茶筒/アフタヌーンティーの急須
キッチン用品で有名なヨシカワと栗原はるみさんのコラボ商品である茶筒(リーフストッカー)。
密閉性が高く、片手で持ち上げても蓋が外れることはありません。
茶葉以外にチアシードなどを入れて保管しておくことも。
アフタヌーンティーの急須は、無駄の無いシンプルなデザインが好きです。
\残念ながら栗原はるみさんコラボ商品は完売。ヨシカワの美しい茶筒はコチラ! /
スチームクッカー アイ・クック鍋 ルシエ
蒸す・煮る・茹でる・炊く・煮詰める・温める・焼く・解凍、の8役をこなす優れモノ。
我が家では家族皆の好物であるさつまいもを蒸す時に活躍しています。
高温の乾燥蒸気によるスピード加熱で、食材の栄養分を逃さずふっくらしっとり美味しく仕上がります。
バーミキュラの18cm鍋
野菜やお肉を鍋いっぱい入れて無水調理で作るシチューは、手間要らずなのに絶品。
食材の美味しさを最大限に引き出してくれると思います。
ただ、他のお鍋より少し重い点が気になるかもしれませんね。
pocohahaさんの台所拝見まとめ
キッチンは「まだ使えるかも?捨てるのはもったいない!」が溢れた、物が蓄積しがちな空間。
使わない物で溢れたキッチンと、そうでないキッチン、どちらが物を大切にしているのか?
その答えは、pocohahaさんのキッチンにあるような気がします。
他のお部屋やお召し物、そして心身ともに美しいのだろうなぁと想像出来るインタビューでした。
人生の時間は有限。
自分の好きなコトを満喫する為には、暮らしの無駄を省く必要があると、私は考えています。
自分にとっての「当たり前」は、どんどん更新されるのです。
これからも暮らしを見直し続け、心身共に身軽な状態で老後を迎えたいと思います。
娘であるponpocoさんが運営されてるブログ「ぜいたくゆるミニマリスト」では、老前整理の内容や押入れをクローゼットにDIYする様子などが分かりやすく紹介されています。
随所に挟まれるpocohahaさんのありがた~い格言も必見!
気になるかたは是非ご覧になってくださいね。
pocohahaさん、ありがとうございました!
ABOUT:pocohaha
ミニマルファッション&インテリアについて綴ったブログ「ぜいたくゆるミニマリスト」を運営するponpocoの母。
シンプルに暮らして、家事をラクにしたい。
整いつつも、そこで暮らす人の日常が想像出来るような住まいが好み。
たまに娘のブログに登場しています。
\娘であるponpocoさんのブログはこちら /
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2022年2月17日記事リライト