50代で建てた小さな平家のキッチン|掃除しやすく明るい空間

- Rinさん(50代女性/シンプルライフブロガー)
- 築4年の平屋(2DK/約20坪)/夫婦ふたり暮らし
- クリナップのシステムキッチン(クリンレディ)/造作対面I型(約255cm幅)
※2022年4月時点の情報です

ミニマリストでコラムニストで整理収納アドバイザーの40代主婦。夫と猫と犬(聴導犬の候補犬)と1DKの激狭賃貸マンションで暮らしています。
連載:Yahoo! クリエイターズ・ガジェット通信・東洋経済オンラインほか
目指したのは家事がラクで過ごしやすい家
モノを極力増やさないシンプルな暮らしを心がけているRinさんは、4年前に2DKの小さな平屋を建てました。
目指したのは「お洒落なキッチン」ではありません。
大切なのは見栄えより掃除のしやすさ。
整理収納アドバイザーの資格を取得して片付けを学び、荷物はずいぶん減りました。
大きな家も、立派な収納も必要ありません。
譲れないのはキッチンの陽当たり。
以前暮らしていたマンションではキッチンに窓がなかったので、キッチンに窓があり明るい事が1番の条件にしました。
その結果、Rinさんのキッチンは南南東に面して陽当たり良好、スッキリシンプルで使い勝手の良い空間になりました。



見栄えを重視してないっていっても、スッキリしていておしゃれだし、明るくて居心地良さそう。



陽当たりの良さって、便利な家電とか、高級な食器とかより贅沢なことかも。
人はどのような生活観念を持って生活しているのか?その答えはズバリ、生活感が出やすいキッチンにあり!
十人十色な住人さんの「生き方」や「趣味趣向」を、家で一番生活感が出るであろうキッチンからノゾキミさせてもらおう!
吊り棚はなし、天板はステンレス、高さにもこだわる


新しく家を建てる際は、いつか必要になるかもと考えて「とりあえず大きめの収納」を作りがちですが、Rinさんは今が快適に暮らせる家に住もうと考え、吊り棚は作りませんでした。
頭上にスペースができたので、ダイニングの見通しもよくなりキッチンがより開放的に。
不必要なスペースがなければ無駄な荷物も溜め込みませんし、踏み台を使って転倒するリスクもありません。



吊り棚は手が届かないため使いにくく、台所拝見でも何も収納していない方がチラホラ。
取り付けないというのは合理的です。
システムキッチンは、ワークトップは人工大理石、シンクはステンレスが標準装備でしたが、オールステンレスに変更。
シンクとワークトップを同素材にしたことで境目の継ぎ目がなくなり、汚れがたまりません。
キャビネットもステンレス製なので、木製のものよりもサビやカビ、湿気に強く汚れにくくいので、掃除の手間が減らせます。
天板の高さは一般的には85cmなのですが、Rinさんは高身長のため、まな板を使うシンク側の天板の高さを90cm、作業台を兼ねている食器棚の高さを100cmと、標準よりも少し高めにしました。
背中を丸めずに台所仕事ができるので、腰への負担が軽減されます。



私も高身長なので、キッチンシンクを90cmにしました。
腰痛持ちの私に撮っては、デザインより高さが重要です。
管理が簡単で、工夫が詰まった台所道具たち
Rinさんがモノを買う時に重要視するのは、管理が簡単かどうか。
調理用ハサミはオールステンレス。
プラスチック部分や塗装部分がないので、塗装が剥がれたり、ひび割れたりすることがありません。
分解して洗えるので、刃元の汚れも簡単に落とせます。


食器の水切りは、使わない時は折り畳んで保管。
洗った食器を置いて水切りに使うだけでなく、まな板を置いて調理スペースとしても使用可能です。
シンクを広く使いたい時には、丸めて隅に置いておけます。


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まるで鎖かたびらのような金タワシは、通常のスチールウール状のものとちがい金属クズが出ません。
丈夫でチェーンが切れない限りずっと使え、食洗機もOKで衛生的に保てます。


どれも衛生的でメンテナンスがしやすく、長く使えるものばかり。
モノ選びの際は、見た目の美しさや、便利な機能などに目が行きがちですが、どんなに便利な商品でも、重かったり、洗うのが面倒だったり、消耗品の調達が難しかったりすると、結局使わなくなってしまいます。
アクション数を減らした収納


収納にもひと工夫。
シンク下の引き出し式キャビネットには、鍋やボウルなどの調理器具を収納。
重ねずに立てれば片手で取り出せます。
調理中に片手が汚れている場合でも、きれいな方の手で出し入れが出来るので、手洗いの手間をなくせます。
システムキッチンの後ろある腰高の食器棚は、種類別でなく頻度別で分けて収納。
1番使いやすい食器棚の右側上段に、使用頻度の高い1軍の食器やカトラリー、それと調理グッズを入れました。
ワンアクションで物が取り出せるので、何度も引き出しを開け閉めしなくてすみます。


毎回手を洗って調理器具を取り出す、何度も扉を開け閉めして食器を用意する、ひとつのアクションは数秒でも、何度も繰り返すとストレスに。
一緒に使う物を一か所にまとめて収納するなど、動線を考え小さな無駄を省くことが、キッチンの使いやすさにつながります。


Rinさんのキッチンの愛用品たち
Rinさんに、キッチンのお気に入りグッズを3つ教えてもらいました。



「取り出しやすく・片付けやすく・掃除しやすい」三拍子揃ったアイテムばかり。



どれもつかいやすそうだし、見た目もシンプルでイイネ!
リッチェルのコランダー&バット


蓋付きで長方形のザルつきバット。
蓋までレンジで加熱できる浅型タイプで、本来の用途はもちろん、食材を入れて電子レンジで加熱すれば、蒸し器にもなり下ごしらえに便利です。
保存容器として使えば、ラップやビニール袋の使用も減らせます。


山崎実業のキッチンペーパーホルダー


食器棚の上などは有効に使いたいので、キッチンペーパーホルダーは、浮かせて使う省スペースタイプにしました。
裏側がマグネットになっているので、冷蔵庫脇に取り付けて使用。
内側に紙押さえが付いているので、片手でも綺麗にカットできます。


KEYUCAのゴミ箱


蓋付きのゴミ箱は足踏みペダルを踏むと、蓋の真ん中がパカっと割れる観音扉タイプ。
大きく開くのが購入の決め手でした。
従来の縦に開くものより省スペースで、ゴミ箱の上にわずかな空間があれば開け閉めできるので、いちいちゴミ箱を引き出さずにペダルを踏むだけでゴミが捨てられます。


ABOUT:Rin
整楽家(せいらくか)
整理収納アドバイザー1級
片付け・断捨離・DIY・北欧インテリアが大好きな主婦
2DKの小さな平屋(桧家住宅)に夫と二人暮らし
月間100万PV(H30年7月)の人気ブログ「Rinのシンプルライフ」を運営。
著書「心地よく暮らす 大人のラク家事」「大人の暮らしの整え方」。
all photo by Rin