汚部屋経験を活かしたキッチン作り|ときめく物に囲まれたカフェ風お台所
- 誰の台所?:りんりんさん(30代女性/主婦)
- 間取り:リビングダイニングキッチン(キッチンは約6畳)
- 設備:クリナップのシステムキッチン(ラクエラ)/造作対面I型(約255㎝幅)
- お家と住人:築1年の一戸建て(4LDK/約96平米)/夫婦と子供(娘2人・息子1人)の5人暮らし
※2021年8月時点の情報です
この記事を書いたのは:三田みどり
アラフォー主婦で、このサイトの運営者。
エンリッチメントや動物行動学・応用行動分析学(ABA)を飼育下に取り入れ、バードライフアドバイザー2級を取得した愛鳥家でもある。
服飾雑貨業界で企画営業&生産管理をしていたこともあり、ものづくりに心動かされがち。
準備期間は5年|ベストなキッチンを保つ秘訣
人はどのような生活観念を持ち暮らしているのか?
その答えはズバリ、生活感が出やすいキッチンにあり!
十人十色な住人さんの「生き方」や「趣味趣向」を、家で一番生活感が出るであろうキッチンからノゾキミさせてもらおう!
という好奇心からスタートした「台所拝見」。
今回は、いわゆる「汚部屋」出身のりんりんさんが主人公です。
古いアパートに住みながら無理なくゆっくり断捨離を進め、自分と向き合うこと約5年。
様々なタイミングが重なったこともあり、今までの経験を活かしたマイホーム作りをスタート。
そして2020年6月に引っ越して以来、リバウンド無くすっきり空間を維持されています。
なかなか抜け出せないイメージの汚部屋ですが、どうやって脱出されたのですか?
ある日インスタを見ていたら、その時住んでいたアパートと同じ間取りの家に住まれている方を見付けました。
決して広くはないのに、美しく整頓された室内を見て感動してしまって。
「それに比べて我が家は何と汚い空間なの!こんな風に快適な空間で過ごしたい!」という思いがきっかけでがむしゃらに断捨離を始めました。
以前はハウスダストアレルギーで定期的に咳喘息が出ていたのですが、数年片付けているうちに鼻炎も含めて克服!
物が減って掃除がしやすくなり、埃が溜まりにくくなったのでしょう。
きっかけをくださったその方に何度も感謝しました。
それでは、りんりんさんのキッチンをノゾキミさせてもらいましょう。
テーマは「カフェ風キッチン」
汚部屋時代にはとても叶わなかった「カフェ風キッチン」を目指しました。
あれこれ物を置きがちなキッチントップはシンプルに。
絶対に譲れなかったのは、一番目立つ場所に設置したかった飾り棚です。
以前は「これもいつかは使うだろう」と物を溜め込む癖がありましたが、今は「ときめくか?」「すぐ必要か?」を熟考しアイテムを選択するようになりました。
キッチンのお気に入りポイント
それでは、りんりんさんお気に入りポイントからキッチンをノゾキミさせてもらいましょう。
「収納」ではなく「飾る」ための棚
毎日長時間の家事をおこなうキッチンは、まさに「私の城」。
何処からでも見える場所に飾り棚を設置し、自分のお気に入りだけをディスプレイしてモチベーションを上げています。
前回紹介したインテリアデザイナーのヨコさんも、「見せる収納が棚一段だけでもあると、空間が一気に華やぐのでおススメです!」とおっしゃっていました。
ユニットシェルフを使った収納にも憧れていましたが、過去の経験から広いスペースの「見せる収納」は向いてないと判断しました。
欲張って広くしたら整頓出来なかったと思うので、私にはこれくらいのスペースで良かったと思います。
「収納」ではなくシンプルに「飾る」と考えると、置く物がほぼ固定され乱れにくいです。
真っ白なワークトップ/フロアキャビネットと背面壁紙の統一感
ワークトップは衝撃に強く変色しにくい人工大理石にしました。
ホワイトカラーを選んだのでしっかり掃除・整頓しないと一気にゴチャついてしまいますが、片付けたあとに真っ白なキッチンを見るとスッキリした気持ちになります。
また、背面壁紙とフロアキャビネットは杢調のブラックにして、同じくIHもブラックを選択。
広い面の色を揃えると一気に統一感が出せることもあり、とくにこだわった点です。
やっぱり便利な食洗器
標準装備だったものの、とくに希望していたわけでは無かったので数か月は使いませんでした。
ある日、何となく「使用時・非使用時の水道代と光熱費を比較してみたい」と思ったのがきっかけで夜だけ使うことに。
結果、高くも安くもならなかったので「だったら使ってみようか」と本格的に使用を開始。
すると…なんということでしょう!いつの間にか使わずにはいられなくなった自分がいました(笑)
我が家は小さな赤ちゃんを含む5人家族。食前も食後も大変です。
でも、食洗器を使えばすぐ他の家事に取り掛かることが出来る。その安心感が何より有難くて。
今も基本的に夜だけの使用ですが、週末などバタバタする日は2回頼ることもあります。
もう食洗器無しの生活は考えられなくなったほど重宝しているので、標準装備で本当に良かったと思います。
どうしてる?気になるキッチンのアレコレ
台所図鑑の読者さんから「見たい!」というリクエストが多い収納と照明について伺いました。
限られた空間を最大限活かして少しでもすっきり見せたいキッチン収納。
「汚部屋出身」が信じ難いほど整理整頓されたりんりんさんのキッチンですが、どのようにすっきりを保っているのでしょうか?
キッチン収納
まずはメイン収納であるカップボードの説明を。
リクシルのアレスタで、カラーはライトグレイン(明るい木目)です。
ホワイトオークのキッチン床にぴったりな色合いに惹かれ即決しました。
「約100センチもあるから少し高いかな?」と思いましたが、私には合っていたようで作業が続いても疲れること無く使いやすいです。
整理整頓、とくに引出し収納が今でも苦手です。
あれもこれも積み重ねて、引出しを開けてもひと目で見付けられない…。
そんな自分が目に見えていたので、雑多になりやすいカップボード内は仕切る収納を選択。
無印良品「ポリプロピレンファイルボックス」のワイドサイズ、ケユカの小物入れがシンデレラフィットすることを知り、思い切って買い揃えました。
使う頻度が高いアイテムは、割高でも良いものを購入する。
見えない場所こそ快適に使えるようにちょっとだけお金をかけています。
5人家族にしては予備の食材が少ないように感じます。
他の場所で保管されているのでしょうか?
ユニットシェルフを使った収納にも憧れていましたが、過去の経験から広いスペースの「見せる収納」は向いてないと判断しました。
調味料のストックはシンク下にありますが、基本的にカップボードの下段のみです。
「いつか使える!」と買ったものの、存在自体を忘れちゃうことが多くて(笑)
なので、いつも使っている物が無くなるタイミングで次を買うように心がけています。
食品貯蔵庫として使われることが多いパントリーですが、私は主に食器収納用のスペースとして活用しています。
空間を無駄無く使うため、棚の高さを自由に変えられる可動式に。
そして、気分やその時々で好きな配置に変えられるように横の仕切りは作っていません。
お部屋はグレーや紺色で統一していますが、ここは私しか見ない空間。
食器を華やかに飾りたい気持ちを込めて、思いっきり壁紙の色を外してみました。
キッチン照明
何よりも「カフェ風」を意識して、裸電球一択でした。
主照明のダウンライトも使いつつ、この裸電球のスイッチを入れると同時に「カフェ開店!」と、ご飯を作るモチベーションを上げています。
お気に入りキッチンアイテム、教えてください
少し視点を変えて、りんりんさんの愛用品から実際どのようにキッチンを使っているかノゾキミさせてもらいましょう。
セラーメイトの調味料入れ/ジョージ・ジェンセンのティータオル
まずはセラーメイトの調味料入れ。
ぱぱっと調合した調味料を使って毎日炒め物などを作っています。
蓋を捻って開けて、また閉める。動作としては小さいですが、頻度が高くなってくると煩わしくなってきますよね。
その点、ワンプッシュで開け閉め可能なこのボトルはストレスフリー。
ガラス製なので臭い移りも無くスッキリ洗えます。
次にジョージ・ジェンセンのティータオル。
折りたたむだけでサイズを変えられるので、ちょっとした隙間や空いた箇所に置いて水切りとして使う方も多いみたいです。
我が家でも、食洗器に入りきらなかった鍋やフライパンなどを乾かす際に活躍中。
カフェっぽいかわいい見た目がきっかけで購入しましたが、とても丈夫で長持ちしそうだったのでもう1枚増やしちゃいました。
レコルトのカプセルカッターボンヌ
こんなに小さくてかわいい見た目なのに「刻む・砕く・つぶす・混ぜる・練る・おろす・泡立てる」の7役をこなしてくれる優れもの!
私が一番面倒だと感じているみじん切りはもちろん、大根のすりおろし・氷や冷凍果実を砕いてかき氷やフローズン・ホイップなども簡単に作れます。
離乳食で本当に重宝するので、小さなお子さんの居るご家庭や出産祝いにもおすすめです!
ハリオの耐熱ガラスボウル
耐熱ガラス製なので、レンジで加熱しても熱くなりにくく素手で取り出せます。
臭い移りも無く、油っぽいものを入れてもスッキリ洗い落とせる点も嬉しい!
重ねて収納しているだけで不思議なくらい可愛いビジュアルです。
DALTONの時計
キッチンアイテムの枠から少し外れるかもしれませんが、カフェ風キッチンがテーマの我が家には欠かせない存在です。
他の何よりも先に購入を決めたほどお気に入り!
汚部屋経験者からのメッセージ|りんりんさんの台所拝見まとめ
人はどのような生活観念を持ち暮らしているのか?
その答えはズバリ、生活感が出やすいキッチンにあり!
十人十色な住人さんの「生き方」や「趣味趣向」を、家で一番生活感が出るであろうキッチンからノゾキミさせてもらおう!
という好奇心からスタートした「台所拝見」。
今回のりんりんさんキッチンはいかがでしたか?
5年の歳月をかけて少しずつ断捨離したからこそ、リバウンド無くマイホーム作りに活かすことが出来たりんりんさんから、同じように困っている方へ向けたメッセージを頂戴しました。
汚部屋脱出、どこからスタートさせるの?
片付けが苦手な人って、綺麗なお部屋の写真を見ても「何から始めたら良いのか」が分からず解決に繋がりにくいと思うんです。
目立つ箇所から何とかせねばと表面上だけ片付けて、すぐリバウンド…。
根本的な部分が見直せていないので当然の結果かもしれません。
あくまでも私の経験ですが、
物を減らすことに慣れるまで、シーズンオフの物を置いている場所など「今使っている頻度」が低い場所から始めてみるといいかもしれません。
空いた場所に溢れていた物を収納が出来る。そして、次に収納しようとしている物の見直しをする。
途中で他の場所の片付けを始めてもいいんです。色んな場所で繰り返して、また戻って何度も同じ物と向き合う。
そうすると物への価値観の変化が出て来るのか、前回は「使うだろう」と残していた物が「やっぱ不要だ!」と気付き、物を減らすスピードが上がっていきました。
でも、性格・お部屋の数・家族人数・ライフスタイルが違うのですから、人によってやり方(how to)が違うのも当然ですよね。
自分に合った「how to」と出会えるまで大変だと思いますが、この記事が何かのきっかけになれば嬉しいです。
断捨離は「幸せな空間を手に入れる」ことがゴールだと思っています!
乳幼児を含む3人のお子さんに囲まれ毎日お忙しいりんりんさん。
そんな中での取材にも関わらず、「少しでも参考になれば嬉しい」というお気持ちが端々から伝わる温かいご対応でした。
りんりんさん、ありがとうございました!
ABOUT:りんりん
シンプルな生活に憧れ物と向き合いつづける30代のrinrinです(^-^)
アパートに住んでるときに断捨離し、物と向き合ったお陰でマイホームに住む今ではお気に入りに囲まれて過ごせてる事が幸せです(^-^)
コンパクトハウスですが必要最低限の物でスッキリを目指してます!!
all photo by りんりん
※当記事内の「断捨離」は、一般的な「捨てる」「大掃除する」という動詞として使用しています