ミニマリストがあえて選んだ4畳半ワンルームの小さなキッチン
- 誰の台所?:赤城あきらさん(29歳/クリニックの事務長)
- 間取り:ワンルームで部屋と同化していて、約1〜1.5畳ぐらい
- お家と住人:東京都にある1Rマンション(約4畳半)/1人暮らし
※2021年8月時点の情報です
ミニマリストでコラムニストで整理収納アドバイザーの40代主婦。夫と猫と犬(聴導犬の候補犬)と1DKの激狭賃貸マンションで暮らしています。
連載:Yahoo! クリエイターズ・ガジェット通信・東洋経済オンラインほか
狭いけれどインテリアにもこだわった、自分をもてなす台所
ミニマリストの赤城あきらさんは2021年の春に引っ越しを敢行し、「あえて」4畳半、13平米しかないワンルームマンションを選びました。
「ミニマリスト」と「4畳半」というキーワードだと、狭い部屋に何もない寂しい空間をイメージする人も多いのではないでしょうか?
あきらさんの台所はこちら。
なんかシュッとしてるぅ。
ミニマリストらしくシンプルだけど、殺風景じゃないのね。
オープン収納で、いろいろ出しっぱなしなのにどうして散らかって見えないんだろう?
1畳程度の小さなミニキッチンは、空間を活かしてスッキリ。
台所のテーマは「いかにもな映え」|ミニマリストだけどインテリアにもこだわる
赤城あきらさんのお住まいは、居室にキッチンがあるタイプのワンルームです。
台所作りのテーマを伺うと、「いかにもな映え」を意識されているということでした。
デザイナーズマンションでもともとがスタイリッシュな物件なので、それを活かしつつ自分の個性を加えているそう。
シンクは洗面台やドレッサーも兼ねていて、シンクの下には冷蔵庫とドラム式洗濯機が設置され、小さな流し台はさまざまな役割を果たします。
よくみると、化粧水やヘアワックス、歯磨き粉に台所用洗剤など必要なアイテムが取り出しやすく整列しています。
乱雑になりそうなスペースなのに、そこは驚くほどスッキリ。
なんでこんなに映えるの?それでなくても狭いのに、フィギュアとか飾ってごちゃごちゃしないのが不思議すぎる!
映えるキッチンのコツ|ラベルを正面に向けること、シンクをこまめに磨くこと
あきらさんのキッチンはモノが少ないといえども、扉のついた収納がないので全てのグッズが丸見え。
一部おしゃれなパッケージのものもあるけれど、普通の食器用洗剤や歯磨き粉、フライパンもザルも出しっぱなしなのに、ごちゃついて見えないんですよね。
どうしてこんなにスッキリしているのか?
それは並べ方に秘密があるようです。
舗のような佇まいになるように、ラベルは全部自分へ向けています。
キッチンに限らずですが「自分をお客さまのように見立ててもてなす」ことを暮らしのテーマにしています。
3年くらい前にAesopの店舗へ初めて訪れた時に、あの景観を再現したい..!と思ったのがきっかけだったりもしています 笑
全てのアイテムが前を向いて等間隔並べてあるので、空間が整然するのね!
また、シンクやワークトップをこまめに掃除するというのも映えるキッチンを維持するのに必要です。
お部屋の中でも存在感のある場所なので、清潔を保つようにしています。
また、構造上、水回りの香りが家の香りと直結するので使用後は必ず乾拭きをしています。
部屋に入るとまず目に入るのがキッチンだったりもするので、よく磨いています。
ステンレスシンクの輝きが好きです。
何を置くかどう並べるかよりも、そもそも台所が汚ければ映えないってことなのか…
基本中の基本なのに、そこをすっかり見落としてました。
あきらさんは自炊は2割程度とのことで料理の頻度は低いそうなので、清潔を維持しやすい環境であると思います。
自炊派の場合はどうしてもキッチンは荒れますし、賃貸住宅の場合は入居した時点ですでにキッチンがボロボロだったりするので(私はこのパターンでした)、まるごと真似するのは難しいかもしれませんが、参考にできる部分もありそうです。
カテゴリーごとにモノの定位置を分けてさらにスッキリ
シンク上には無印良品の「壁にかける収納」を設置し、お風呂上がりに使うものなどをまとめています。
調理で使用するアイテムたちは、IHクッキングヒーターの上にタワーのようにまとめて収納。
「フライパンの中に投げ込んでいます…笑」とのこと。
用途別にまとめて置いてあるので取り出しやすくて使いやすいし、全てのモノに定位置があるから散らからない。
これはみんなが真似できそうなアイデア!
ミニマリストだって飾ります|余白があればさらに映える
あきらさんのキッチンで特徴的なのは、台所におよそ無関係なものが飾られていること。
ミニマムなサイズと機能のキッチンは、普通だと物だらけになってしまいそうなのに、絵や革小物やフィギュアなど、気分が上がるアイテムがリズミカルに点在。
白を基調に、ナチュラルウッドをポイントにしたナチュラルな色味のキッチンインテリアを、飾られたイラストの鮮やかな色使いが引き締めています。
キッチンの大きさと、所有する物量、余白の割合などバランスが絶妙だねえ。
台所照明どんなのか教えて?
雑誌の台所特集などで意外と紹介されないのが台所照明。
流し台や食器棚、ダイニングテーブルだけでなく、みんなの照明事情も知りたい!っていうことで、どんなライトを使っているのか教えていただきました。
「多灯分散」が家のコンセプトのようで、家にはシーリングライトがありませんでした。
夜はちょっとの薄暗さがあるものの、非常に良い雰囲気で時間を過ごせるのがお気に入りです。
キッチンの愛用品教えて|ミニマリスト赤城あきらさんのお気に入り
赤城あきらさんに「キッチンの愛用品」を教えていただきました。
おしゃれなキッチンなので、高価なものとか紹介されるのかな?と勝手に予想していたのですが、実用的で狭い家を広く使うための工夫に溢れたものが中心です。
アイリスオーヤマの小さい冷蔵庫をシンク下にイン
ワンルームということで、冷蔵庫は静音タイプのものを選びました。
アイリスオーヤマで1万円位で購入。ワンドアタイプでかなり限られた容量ですが、1人暮らしなのでこれで十分そうです。
小さい冷蔵庫を選んでシンク下スペースを有効活用すれば、4畳半という限られたスペースでも広々暮らせそう。
さや(キャップ)つきの果物ナイフを包丁代わりに
戸棚がないので、包丁を仕舞う場所をどうしようかと頭を抱えましたが、小さな果物ナイフなら収納も簡単なのでコチラを使うことに。
切れ味も申し分なく、かぼちゃやパイナップルも切れました!(近所のスーパーで購入)
「料理をするなら包丁じゃないと」っていう固定観念をくつがえす、いいアイデアです。軽い自炊なら果物ナイフでも大丈夫かも。
涼しげな手作りグラスでそうめんを味わう
家でご飯を食べるときは、そうめんの確率が50%を超えます。
もともとは日本酒などの飲み物を楽しむ予定で作ったグラスなのですが、めんつゆを入れる器として使っています。
用途を限定せずに工夫して使うっていうのが、ミニマリストならでは。
少ないモノで豊かに暮らすヒントが詰まってるよね。
赤城あきらさん、ありがとうございました!
ABOUT:赤城あきら
都内4畳半で暮らすミニマリスト。
YouTubeではお気に入りのアイテムや、ガジェットを紹介しています。
丁寧な暮らし系男子と見せかけて、程よくラフに暮らしている模様。
\ルームツアー動画などもこちら/
all photo by 赤城あきら