グリーンパン・クリックシェフ口コミ│フライパン寿命は使い方次第!
この記事では、グリーンパンの「クリックシェフ」をご提供いただき(一部は自身で購入)、実際に使用して感じたことを口コミとして紹介しています。
選んだ理由、ほかのPFASフリーフライパンとの違い、使いかた、デメリットなどを正直に記しているので、フライパン購入に悩むかたの参考になれば幸いです。
この記事を書いたのは:三田みどり
アラフォー主婦で、このサイトの運営者。
エンリッチメントや動物行動学・応用行動分析学(ABA)を飼育下に取り入れ、バードライフアドバイザー2級を取得した愛鳥家でもある。
服飾雑貨業界で企画営業&生産管理をしていたこともあり、ものづくりに心動かされがち。
わが家のフライパン史と選ぶ基準
30年以上鳥と一緒に暮らしています。
結婚して実家を出るとき思い浮かんだのが「安全なフライパンを用意せねば」でした。
実家と違い、狭いマンションです。どの部屋もキッチンと隣接しているため、フッ素樹脂加工のフライパンは絶対に使いたくありません。
フッ素樹脂加工を施されたフライパンは、存在そのものが害となるわけではありません。
空焚き・空焼きなどにによって高温になり、発生したフッ素ガス(ポリテトラフルオロエチレン)を吸引することで鳥類の命を奪うのです。
フッ素ガスは空気より重いことから「フライパンを高温にせず、鳥かごを高い位置に置けば大丈夫」という意見もあります。しかし、通常使用では起こりにくいと言われているものの、毎年何例も死亡事故が報告されているのです。隣の部屋にいても、です。
避けられるリスクを回避したいと考えるのはごく自然なことであり、どの飼い主さんも同じ意見ではないでしょうか。
鳥類は哺乳類と異なる呼吸器システムを持ってる、と覚えてくださいね。
ホットプレートやアイロン、クッキングシートやケーキ型など、フッ素樹脂加工がされている製品は意外と多いみたい。
ダイヤモンドコートもフッ素樹脂加工の一種なのでご注意を!
PFAS?フッ素?なにが悪いの?
フッ素樹脂加工を施したフライパンが「鳥類と暮らすうえで」危険ということは伝わったかと思います。では、私たち人間やほかの動物にとって悪影響はないのでしょうか?
私なりの解釈(ここをクリック)
- PFAS(ピーファス)は有機フッ素化合物(のうちペルフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物)を総称した呼び名であり、1万種類以上の物質があるとされている
- PFASのうち、PFOS・PFOA・PFHxSの3種は「特定PFAS」として日本国内での製造や使用が禁止されている
- PTFEはフッ素樹脂であり、PFASのうちの一種である
- テフロン™はPTFEを原料とした商品名であり、フッ素樹脂の一種である
PFASは、フライパンや防水服、フローリングや殺虫剤など、私たちの身近で多岐にわたって使用されています。
PFASのうち、PFOS・PFOA・PFHxSの特定PFASは「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律(通称:化審法)」において国内規制および「残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約(通称:POPs条約」において国家間の条約として合意されています。
テフロン™の原料として知られるPTFEや、そのほかのPFASに関しては製造・販売が許可されており、現時点で規制の対象には含まれていません。
しかし、水に溶けやすい・自然や人体の中で分解されにくい・水道水などから体内に入った場合に排出されにくいといった特徴は健康に影響を与えやすいと考えられ、PFASの一部は発がん性や子どもの成長への影響など有害性が指摘されています。
正直に言うと、私は環境問題をしっかり考えられているわけではありません。
でも、自分に必要なものを選ぶとき、新しく買い替えるときに、ちょっと余分にお金を出すだけで買える安心があるなら。
そんなことは意識しつつ、ひとつひとつ選択しながら日々生活を送っています。
なお、有毒性が指摘されているのは「有機フッ素化合物」であり、無機フッ素化合物は含まれません。
歯科で使用している「フッ素」はフッ化ナトリウム(NaF)などで、水に溶けたらマイナスイオンになる「無機フッ素化合物」です。
何事も正しく恐れることを大切にしたいですね。
使っていたフライパンたち
鳥類に安全なフライパンとしては、鉄製やステンレス製も有名です。しかし、私が選んできたのはすべてPFASフリーのフライパン。お手入れがラクというのが主な理由です。
最初に購入したのはバッラリーニ。(火から上げてすぐ水に浸けるなど)あまりにも雑に使っていたので1年で寿命を迎えましたが、だましだまし2年使いました。
最近まで使っていたのは、ククナキッチン
※「ダイヤモンド」とありますがフッ素樹脂加工ではなく、セラミック塗膜加工で作られたものです。
グリーンパンを選んだ4つの理由
①ハンドル脱着式セットが発売された
そもそもバッラリーニからククナキッチン
②部品売りをしてくれる
グリーンパンの脱着式セット「クリックシェフ」は、すべての部品(プロテクトシート除く)を単品購入することができます。壊してしまったり経年劣化で買い替えたいと思ったとき、セット販売だけだったらどうでしょうか?
替えたい部品だけを購入できるということは、消費者にとって大きなメリットと言えます。
③フライパン用のフタがある
以前使っていたククナキッチンのフライパンにはフタがありませんでした。これがめっちゃくちゃ不便!母から「サイズが合うほかのメーカーのフタを買えばいいやん」と言われましたが、せっかくなら同じメーカーのフタを使いたかった。
グリーンパンは、エッグパンを除くすべてのパンサイズに合ったフタを販売しています。
④そもそもグリーンパンが欲しかった
私が「エシカル」という言葉をはじめて聞いたのは12年以上まえで、限られた人しか認識していない時代でした。
グリーンパンはそれ以前、2007年に世界ではじめてフッ素樹脂を使わないノンスティックのフライパンを開発したブランド。そんなころからPFASフリーを掲げ、販路を広げてきたブランドの商品を、ずっと欲しいと思っていたのです。
現在までブランドを保ってきたのが、どれほど大変だったことか。
まとめると
グリーンパンに替えたきっかけは、待望のハンドル脱着式セットが発売されたから。
欲しいと思った理由は、世界ではじめてフッ素樹脂を使わないノンスティックのフライパンを開発したブランドであり、安心できるし応援したいと思えるから。そして、
①ハンドル脱着式
②部品売りをしている
③サイズごとにフタがある
この3つすべてを叶えてくれるPFASフリーフライパンは、私が調べた限りグリーンパンのクリックシェフだけだったから。
なお、私が脱着式にこだわっているだけで、グリーンパン公式オンラインストア
ハンドルがウッドのシリーズはナチュラルでかわいく、ステンレスのシリーズはかっこよく。
見た目だけで言うと、ステンレスのやつが欲しかった~。
わが家のグリーンパンの紹介
クリックシェフコレクション、5点セットのクリームホワイトです。
オックスフォードブルー(いわゆる濃紺)もありましたが、モノトーン系ならどんなキッチンインテリアでも合うと思ったのでこちらにしました。
- フライパン26cm(279×279×64ミリ)
- フライパン20cm(219×219×48ミリ)
- エッグパン(171×218×43ミリ)
- リムーバブルハンドル
- プロテクトシート
グリーンパン、ここがイイ
- セラミックコーティングで汚れを簡単に落とせる
「おろしたて」ということもありますが、かなりスムーズに汚れが落ちてくれます。
メーカーさんいわく「内面のセラミックコーティングは常に進化をしている」とのこと。2024年11月時点で5回目のバージョンアップをおこない、ノンスティック(こびり付き防止加工)の耐久性が高まりコーティングがより長持ちしているのです!
- 二段階ロックで安心
以前使っていた脱着式はロックが外れて冷や汗をかくこともあったのですが、
クリックシェフは二段階ロックなので安心感がケタ違い。
- 省スペースで収納可能
ハンドル脱着式なのでコンパクトに収納可能。フライパンが重なる箇所に、付属のプロテクトシートを挟んでいます。
- IH はもちろん、ガス火やさまざまな熱源に対応
油や熱がムラなく広がるマグニートIH底。
ガス/IH(200V対応)コンロはもちろん、オーブン調理も可能です。
【気になる点は?】これだけは守って!
気になる点を挙げるとすると、安価なフッ素樹脂加工フライパンに比べてコツがいること。
私は最初に購入したPFASフリーフライパンで「大丈夫やろ~」と雑に使って大失敗しました。
基本的な使いかたを守って、なるべく長持ちさせましょう!
- 予熱の時間
-
あらかじめフライパンを充分に温めることで、こびりつきにくさを発揮します。油をひかず中火にかけ、小さいフライパンなら30秒~1分ほど、大きいフライパンなら1分半~2分ほど待ちます。手をかざして温かさを感じたら頃合いです。
- 油の使いかたと火加減
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頃合いになれば少量の油かバターをひき、すぐに食材を入れます。
その後は弱火にして炒めます。
グリーンパンは熱伝導がかなり良いため弱火で充分です。
強すぎると油や食材が焦げて、こびりつく原因となるのでご注意。 - 洗いかた
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熱を冷ましたあと、柔らかいスポンジや布に台所用の中性洗剤をつけてぬるま湯で洗い、よくすすぎます。水だけで流したりティッシュなどで拭き落とすだけはNG!目に見えない油膜が残り、つぎに使用する際の焦げ付きにつながります。
食洗機も使用できますが、性能を長持ちさせるためには手洗いがベターです。
めんどくさいと思いますか?
すぐ慣れますよ!(ほんとに)
セラミックフライパンの寿命は2年ほどと言われています。そして、テフロンなどのフッ素樹脂加工フライパンも同じくらいなんです。
PFASフリーだから短いのではなく、そもそもフライパンは数年おきに買い替える消耗品。
買い替えが面倒に感じるかたは、より長持ちする(と言われている)ステンレス製 or 鉄製のフライパンを検討してください。
うちも検討したこともあったのですが、ケアや使いかたが面倒すぎて手が出せませんでした。
ステンレスや鉄製はめんどくさがりとの相性は悪い気がします。
買い足したアイテムと後悔している点
そうです。やはり買い足しました。
(先述のとおり)グリーンパンの魅力のひとつである、サイズごとにラインナップされた専用フタです。今回は26センチ用だけにしましたが、本音を言うとやっぱ20センチ用も欲しい。
本音と言えば、8点セットを選んだほうがよかったかなーと少しだけ後悔しています。
卵焼きはフライパンでも作れますが、お味噌汁や煮物にはソースパンが必要ですもの……。
まとめ│フライパン迷子、これにて終了
ハンドル脱着式を作ってくださって本当に感謝!
あれでもないこれでもないと悩んでいましたが、フライパン迷子はこれにて終了です。
わが家のオウムは現在16歳、少なくとも50年は生きてくれるはず。私がズボラを卒業して、鉄のフライパンでもステンレスのフライパンでも余裕で使いこなせる自信がつかない限り、グリーンパンを使い続けるでしょう。
そんなかたにオススメさせていただきます。
グリーンパンに替えて本当によかった~!