好きを楽しむ建売住宅の台所|紅茶とパンの香り漂う優しい空間
- 誰の台所?:ユキコさん(50代女性/主婦・ブロガー)
- 間取り:リビングダイニングキッチン(キッチンは約4畳)
- 設備:ナスラックのシステムキッチン/壁付けI型(約258cm幅)
- お家と住人:戸建て住宅(4LDK/30坪未満)/夫婦2人と犬と猫
※2022年4月時点の情報です
ミニマリストでコラムニストで整理収納アドバイザーの40代主婦。夫と猫と犬(聴導犬の候補犬)と1DKの激狭賃貸マンションで暮らしています。
連載:Yahoo! クリエイターズ・ガジェット通信・東洋経済オンラインほか
建売住宅のキッチンをコツコツ自分好みに育てていく
ユキコさんは今のお住まいに暮らす以前、ご主人のお仕事の関係で12年間で8回の引っ越しを経験。
度重なる引越しで、どんなキッチンにも合わせられる自信がついたこともあり、経年のタイミングで自分好みにしていこうと18年前に建売住宅を購入しました。
シンプルなキッチンは、白を基調に、ブルー、シルバー、木目で揃え、澄んだ空気が漂います。
イメージしているのは「白い箱のようなキッチン」とのことですが、無機質な印象はありません。
生活感はあるけれど、雑然としてない。キッチンを大切に使ってる&丁寧に暮らしてるのが伝わるお台所って感じ。
シンプルでスッキリ整った空間やねぇ。
曲線が美しいカップボードや、白木のダイニングテーブル、Rカーブの棚受け金具に、円柱のダストボックスなど、まるみのある家具たちは、どこか懐かしくて優しいイメージ。
収納には余白を持たせているので見た目はスッキリ。
作業スペースも確保されるため、使い勝手も上々です。
人はどのような生活観念を持って生活しているのか?その答えはズバリ、生活感が出やすいキッチンにあり!
十人十色な住人さんの「生き方」や「趣味趣向」を、家で一番生活感が出るであろうキッチンからノゾキミさせてもらおう!
カップボードを壁紙とペンキでリメイク
もともと木目だったカップボードは、ペンキで白く塗ってリメイク。
傷やシミが目立ってきたダイニングテーブルは、サンダーで削って傷や汚れを落とし、みつろうワックスで仕上げました。
DIYでペンキ塗り。レンジフードをネイビーに
換気扇(レンジフード)の掃除方法を間違えてボロボロにしてしまったので、思い切ってネイビーにペイント。
自分好みのキッチンに生まれ変わりました。
拭き掃除するだけでお手入れ楽なのも気に入っています。
ネイビーのレンジフード!なんちゅうステキさ…
DIYだと市販品にはない色のセレクトができるのがいいですね。
経年変化で変色が気になっていた天井、壁、窓の木枠、建具も、白いペンキで上塗り。
その際、入居時から気になっていた廻り縁やキッチンの手元ライトも同じ白ペンキで塗り替えました。
シンクの扉の冷蔵庫側面は白いリメイクシート、シンク側壁はタイル柄のリメイクシート貼っています。
キッチン照明はプロに頼んでリフォーム
システムキッチンの天井はよくある細長い蛍光灯でしたが、ペンキ塗りのリフォーム前に引っ掛けシーリングに変更。
工事は電気屋さんに頼みました。
ライトはダイニングで使っていたものを使用しています。
ダイニングのペンダントライトは後藤照明のブルメリアを使用。
夕暮れ時に一足先に点けるとおこもり感を演出してくれます。
テーブル全体が明るくなるので気に入っています。
紅茶&パン作りが楽しみになるキッチン
ユキコさんの台所のテーマは「紅茶&パン作りが楽しみになるキッチン」。
大好きな紅茶も美味しく淹れられるように、道具も茶葉も取り揃えて自分や来客のために最高の紅茶を淹れられるように日々楽しんでいるそう。
紅茶の魅力に気づいたのは、お子さんが小さかった頃。
子供のお昼寝時間の合間に、いただきものの紅茶を淹れて飲んだら、リラックスできて疲れも取れたんです。
あの時、あのタイミングで紅茶を飲んでいなかったら、まるで違った暮らしをしていたかも。
それから毎日紅茶を淹れるようになり、通販でお取り寄せをしたり、本を読んで勉強したり、紅茶専門店に行ったり、紅茶グッズを買ったり、紅茶専門家故磯淵猛氏の紅茶教室へ通ったりと、どんどんハマっていきました。
紅茶に合うのはなぜかお菓子ではなくパンだと思い込み、パン作りもはじめ自宅でパン教室を開くまでに。
紅茶からたくさんの学びと楽しみが生まれました。
現在はパン教室はしていませんが、器材、材料は減らしたとはいえ多めです。
調理する時にジャマにならないように収納してパン作りもスムーズに行えるようにしています。
収納の工夫と、スッキリの秘訣
ユキコさんのお台所は、決してモノが少ない訳ではないのに、スッキリしているのはなぜ?
レイアウトや収納で気をつけていることがあれば教えてください。
色をなるべくホワイト、ブルー、シルバー、木目(ナチュラル)に意識して揃えています。
あと、余白を大事にすること。
収納家具のワークトップとして使えるよう作業スペースや、パン道具をしっかり乾燥させるスペースを確保しています。
エレクターはホワイトを選びました。
白い壁紙になじみ圧迫感がく、コーティングされているのでサビにくいなどのメリットがあります。
もともと背丈ほどあったエレクターを腰高のサイズのものに買い替えて、レンジ台と高さを合わせて100cmにしました。
ちょうど食洗器の向かいなので、出し入れも楽々です。
上段は料理ができたら並べたりパソコン作業をしたり、作業スペースとして大活躍。
熱い鉄板も置くことができるように専用カッターで半分に棚板をカットしています。
北側向きのキッチンですが出窓があるので風通しも明るさもカバー。
出窓部分はマグネットが付くので、一軍の調理グッズも乾燥がてら吊り下げ収納。
ティーメジャースプーンとキッチンバサミは小さなマグネットバーに付けています。
コーラ専用のグラスはご主人の愛用品。
レンジ台の引き出し式収納を食器棚として使用。
- 1段目の引き出しは浅いので、コップと小皿と湯のみにカトラリー。
- 2段目は普段使いの食器&お気に入り。
- 3段目は思い出品やご主人の必要なもの。
ユキコさんのキッチンの愛用品たち
キッチンのお気に入りグッズを教えてもらいました。
これまでも、これからも。
時間が経つほどに愛しさが増すような、アイテムばかり。
ユキコさんならではのセレクトです。
ティーカップ&ソーサー&ティーポット
ほぼアフタヌーンティーとバーレイを愛用。
毎日何度も飲む紅茶。毎回ティーポットとカップ選びが楽しみです。
社会人になった娘が1人暮らしに持っていったティーカップもありました。
反対に娘がプレゼントしてくれたものもあります。
特にバーレイは陶器の質感が揃っているので
柄が違っても組み合わせしやすいのもお気に入り。
大野木工のトレイ
25年前に義母からもらった国産のトレイ。お盆代わりに我が家では大活躍。
最近、黒ずんだ1つを修繕にだしたらきれいになって戻ってきました。
食洗器も使える造りで、普段は乾燥が気になってきたらオリーブオイルでお手入れをするだけ。
銅製ケトル:タケコシ純銅クラッシーケトル
おいしい紅茶が飲みたくて、まろやかなお湯が早く沸く銅製ケトルを愛用中。
紅茶専門店でも使われていて、最近はキャンプなどのアウトドアでも人気がありますね。
夫は「これ、本当に早く沸くよね」とカップ麺を食べる時にべた褒めです。
お手入れはダスキンのダスター(化学雑巾)でコーティングするように週1位ペースで拭いています。
緑青サビ対策にもなり、きれいな飴色に育ってきています。
ティーポット&カップ柄(型)グッズ
ついモノを買う時には「ティーカップ柄」「ティーポット柄」「紅茶」と検索して探してしまいます。
見ているだけでシアワセな気持ちになります。
過去にはガマンして買わずに済ませて後悔したこと多々。
必要不要にこだわりすぎないようにしています。
さいごに:ユキコさんのモノ選びの基準
キッチンに限らず、ユキコさんがモノを購入する際に一番重要視しているのことをお伺いしました。
お値段にもよるけれど、イメージのモノがなくて他のを買うと結局後悔して買い直したくなります。
とても気に入ったモノは修理しても使い続ける傾向があるため、1番欲しいものなのかを大切にしています。
必要不要にこだわりすぎないことも大切にしています。
この発言、超シビれた。
私はついつい、1番欲しいものに似た安いものを選んでしまうし、不要なものを家に持ち込むのは無駄だと考えてしまうねん。
豊かな暮らしってこういう部分が大切なのかもしれへんね。
ユキコさん、ありがとうございました!
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