売る予定だった築浅マイホーム│整理収納アドバイザーの「整った家に住む自分」を叶えたお台所

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リクシル アレスタ ミーレ
売る予定だった築浅マイホーム│整理収納アドバイザーの「整った家に住む自分」を叶えたお台所
  • 誰の台所?:おなみさん(30代・整理収納アドバイザー)
  • 間取り:リビングダイニングキッチン(キッチンは4.1畳)
  • 設備:リクシルのシステムキッチン(アレスタ)/ペニンシュラ風I型(約270cm幅)
  • お家と住人:築3年の戸建て(3SSLDK)/夫婦と子どもの3人暮らし

※2023年12月時点の情報です

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紆余曲折あり、ようやく「わが家が好き」と心から言える

リクシル アレスタ ミーレ

人はどのような生活観念を持ち
暮らしているのか?その答えはズバリ
生活感が出やすいキッチンにあり!

十人十色な住人さんの
生きかたや趣味趣向を、
家庭でいちばん生活感が出るであろうキッチンからノゾキミさせてもらおう

という好奇心からスタートした台所拝見
今回は、整理収納アドバイザーとして活動するおなみさんが主人公です。

おなみさんが整理収納アドバイザーの資格を取得したのは、マイホームを建てたことがきっかけでした。

収納や家事動線をとことん考え、構想や図面をまとめた3冊のマイホーム計画ノートを公開したところ「こんなに細かく考えられるのはすごい。仕事として向いているのでは?」といった声をもらいます。

客観的な意見をもらったことで、収納と動線を考えることが人一倍好きなんだと自覚したおなみさんは、以前から興味があった整理収納アドバイザーの資格を2022年に取得。「自分も家族もきげんよく」をモットーに、ピカピカのマイホームでご主人と息子さんの3人で暮らしています。

──マイホームを建てたきっかけと、完成までにかかった時間を教えてください。

おなみさん:根本的なきっかけは幼少期にあるかもしれません。じつは、当時住んでいた家が私的にあまり好きではなくて。ふすまだけで仕切ってるような間取りなのでプライバシーはゼロ、そこに家族5人で暮らしていたんです。
そのころから「快適に過ごすために整える」ことが好きだったのですが、私以外の家族は「整える」自体に興味なく、自分の空間だけを整える暮らしを送っていました。

その空間で折込チラシの不動産広告やインテリア雑誌を眺めながら「いつか自分の家を持つならこうしたい!」とあれこれ想像するのが楽しかった。家に対する憧れが人一倍大きかったことは確かです。

その後、社会人になってから主人と出会い、同棲を経て結婚。息子を授かったことがきっかけで「手狭になるし、マイホーム建てるか!」と決心しました。構想から入居までは1年8ヵ月くらいだったと思います。

──(構想をまとめた)ノートが3冊もあるってすごい熱量です。でも、そのマイホームの売却を考えたことがあったとか?

マイホームを売ろうと思った理由

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おなみさん:マイホームがあとすこしで完成するころ、そして期待とともにお金の不安もMAXだったころに「マイホームを持つのは負債である」といったマネーリテラシーに関する意見を目にするようになったんです。完成したあとも「負債」の2文字をうっすら抱えながら生活していました。

──整理収納アドバイザーの資格を取得・開業したのはそのころですか?

おなみさん:そうです。まずはブログをスタートさせましたが、フルタイムで働いていたころと違いうまく稼げず自己肯定力も下がる一方でした。そんなときに「2ヶ月後に死ぬなら何がしたい?」というYouTube投稿と出会いました。

──その動画を見てどう思われましたか?

家中うちじゅうを片付けたい」がまっ先に頭に浮かびました。幼少期から願っていた「スッキリ整った家に住む自分になりたい」を充たす気持ちが大きかったように思います。そうする(スッキリ整った家に住む)ことで、残された家族のために「簡単に家事をこなせる仕組みを残せる」とも感じました。

──(うちは夫だけですが)共感します。私も夫がひとりになっても困らないような家づくりを心がけています。

おなみさん:それからは稼ぎたい気持ちを一旦置いて、家中うちじゅうを整理・家事ラクに特化させることにシフトしました。
その後、自分なりに完成させて「やっぱり私は整理収納が好き」と再確認もできたのですが、どこに住んでも片づけられるという自信がついたとともに、マイホームへの執着がなくなったんです。

──なるほど。

おなみさん:私が求めていたのは「家事ラクでスッキリ整った家に住む」であって、マイホームでも一軒家でもないんじゃないかなと。それに、家を建てたときは漠然と「子どもは2人、車は2台」と思っていましたが、いまの私たちには子どもは1人、車は1台。この家がオーバースペックに感じたのです。

マネーリテラシーも高まり、将来の選択肢を広げるために固定費を抑えたいという思いもあったので、駅近賃貸に住むことがいまの私たちにとって最善だと思い、前向きな気持ちで売りに出しました。

──「いまの私たちにとって」がポイントですね。

おなみさん:そうなんです。ほどなくして内覧が決まり、来てくださったご家族を案内したのですが、ここはああでこうで……と説明する私の熱量がすごいんですよね(笑)うちはうちで賃貸マンションの内覧に行ったものの、やはり思い通りに作ったわが家とは勝手が違います。

そこで改めて「ああ、私はこの家が好きなんだ」と実感しました。紆余曲折ありましたが、マンションの家賃も家のローンとそこまで変わらなかったこともあり、自分たちの選択=マイホーム購入 はいい選択だったんだと着地できました。

──売ると借りるを同時に進行するのは大変だったでしょうね。

おなみさん:私たちは仕方ないとして、いろんな人を巻き込んだので申し訳ない気持ちも大きかったです。
とくにお世話になったのは工務店さんで(不動産売買もされているので)売るときもお世話になったのですが、やはり売るのをやめますと伝えたときに「あなたがたは常にいまの自分に正直に、最善の選択をされていると思っていますよ」とおっしゃってくださったのが本当に嬉しかった。

いまこうやって「わが家が好き」と心から言えるのは、家族・友人・工務店さんなど、出会ったすべてのみなさんのおかげです。

効率重視!家事動線の良いキッチン作り

リクシル アレスタ ミーレ

おなみさんのキッチンテーマは「家事動線のいい空間」。

「整理収納アドバイザーとして活動させていただいていますが、けっして家事全般が得意なわけではないんです」とおっしゃるおなみさんの、効率と動線にこだわったお気に入りポイントを紹介していきましょう。

作業しやすい広さと高さ

ikea カップボード オーダー

同棲時代から料理に目覚めたご主人との共通の希望は、夫婦並んで調理作業ができること。
通路幅を広めに設けるのはもちろん、ご夫婦そろって高身長であることから、キッチンの高さを90センチにして腰の負担軽減を狙いました。

苦手な洗い物はミーレの食洗機におまかせ

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食器洗いが好きなかたは少ないのでは?私はもちろん苦手ですし、今回の主人公も言わずもがな。

ご飯を食べ終わった瞬間「今日はどっちが洗う?」という空気になるのが地味にストレスだったおなみさん。
そんなとき、同じく共働きのお友だちが(ミーレの食洗機をはじめとする)家電をフル活用しているようすを見て「家事ラクはHOW TO(方法)だけじゃない。家電に頼れる部分は任せよう」とあらためて感じたのだそう。

──食洗機っていろいろあると思うのですが、あえてミーレ製を選んだ理由はありますか?

おなみさん:毎日ヘトヘトになるまで働いていたときに出会ったこと、同じく共働きで家事ラクを優先している友人が愛用していたことが大きな理由です。ほかのメーカーより高額なのは否めませんが、私のなかでは 食洗機=ミーレ という憧れがあったので、工務店さんにもミーレ一択でお願いしました。
フロントオープンで使いやすいですし、やはり洗浄力もすごいです。(と、生クリームが付いたケーキナイフをポイッと入れる)

リクシル アレスタ ミーレ

──えっ!予備洗い無しですか

おなみさん:ふふふ、やっぱり気になりますよね。私もちょっとだけ疑ってました(笑)
(でんぷん質やたんぱく質を分解する酵素を含んだ)弱アルカリ性の専用洗剤と約60℃の高温洗浄のおかげで、しつこい汚れもしっかり落としてくれますよ。コゲやグラタンなどのこびりつきは事前に落とす必要はありますが、手洗いとは比べ物にならない洗浄力です。
もうミーレの食洗機がない生活には戻れません。

配膳をスムーズにするためのテーブル配置

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「食器をテーブルへ運ぶ→キッチンへ戻る」という動線を短くするために採用したのは、横並びのダイニング。
配膳がラクになるだけでなく、リビングを広く確保できることもメリットと言えます。

なめらかで丁寧なつくりのダイニングセットは、大阪・堺市にあるオーキタ家具で購入。
高品質な天然無垢家具を求めやすい価格で販売しているお店で、好きなブロガーさんが紹介していたことがきっかけで知ったのだとか。

オイルフィニッシュされたウォルナットからは木の温もりが伝わり、黒いスチール脚と座面が引き締め効果をプラス。
互いの素材を引き立たせるデザインからも、長く愛用できるお品だと伝わってきます。

キッチン ダイニングテーブル

──大きな家具って「いざ置いてみるとサイズや色のイメージが違った」という失敗も多いようです。かくいう私もワークテーブルの色選びを失敗して、セルフで塗りなおした経験があるのですが……。失敗しないために工夫したことを教えてください。

おなみさん:置きたい場所に(家具のサイズとおりに)マスキングテープを貼って、狭くないか・邪魔にならないかの確認をおこなうようにしています。通路幅は60センチ以下だと動きにくいので、その点も注意しました。

色については、毎日見るものなので私の好きな色を選んだつもりです。もし失敗したと感じたら(素材によっては)三田さんみたいに塗り直したり、お気に入りのアイテムを足したりしてバランスを取るかもしれません。
「失敗した」とマイナスになり過ぎず、いいところを見つけたうえで次にその経験を活かせばいいのでは? と思います!

大容量のカップボード

ikea カップボード オーダー

ダイニング側まで伸びるカップボードは、IKEAでセミオーダーした施主支給品です。
壁と同じ色を選び、インテリアを兼ねた姿見を足すことで、圧迫感のない空間が完成しました。

ここにキッチン用品だけでなく、文房具・書類・薬など ダイニングテーブルで使う頻度が高いモノすべてを収納。奥行きが65センチもあり、モノを置いても充分なスペースが確保できるため、作業台としても活躍中です。

──こだわりポイントを教えてください。

おなみさん:腰高のカップボードは使いやすい反面「ちょい置き」しちゃうことも多いので、モノの一時置きスペースをあえて作りました。
効果はバツグンで、疲れたときでも視覚的に整った状態をキープできています。
基本的には使う場所近くにモノの住所を定めて、戻すのが面倒じゃない仕組みを意識しています。

──背面に飾り棚を作らなかった理由はありますか?

おなみさん:可愛く飾れたとしても、ホコリを溜めない自信がなかったからです(笑)
いつかやりたいと思うかもしれないので、(壁に)下地は入れてあるんですけどね。開放感がある現状も気に入っています。

おなみさん収納術・3か条

実際にキッチンを拝見して垣間見えた、おなみさん流収納術の3か条をまとめました。
おなみさん自身の台所作業がラクになるのはもちろん、ご主人や息子さんでも簡単に家事をこなせる仕組みです。

①使う場所近くにモノの住所を定める

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キッチン収納の基本と言えるでしょう。
モノに合った場所=それぞれの一等地 を用意することで、ひとつの動作にかかる時間が短縮され、ストレス無くキッチン作業をおこなえます。

②モノの住所にラベリング

モノの住所が決まり「家」が完成したら、次は表札ラベリング
戻すべき場所が一目瞭然となり、誰でも簡単に元の場所へ戻すことが可能です。

③(ほぼ)ワンアクションで取り出せる準備をしておく

スライサーセットはフタを外す、メラミンスポンジや食洗器用洗剤はパッケージから出して容器に入れ替えるなど、ちょっとした準備をしておくことで時間を掛けずに(アクション数を少なく)取り出せます。

お気に入りキッチンアイテム、教えてください

少し視点を変えて。
愛用のキッチングッズのエピソードから、おなみさんがどのようにキッチンを使っているかをノゾキミさせてもらいましょう。

山善の電気ケトル

山善 ケトル

ご主人が持っていたケトルを使い続けていたものの、キッチンの雰囲気に合わずモヤっとしていたおなみさん。
「本当に欲しいケトルが見つかるまで、小鍋でお湯を沸かせばいいか」と、ケトルなし生活を1年続け、ようやく出会ったのがこちらです。

細口ノズルと握りやすいハンドルで注ぎやすく、コーヒーのハンドドリップにも適したつくり。
上下にあしらわれたゴールドラインが、さりげない高級感を演出しています。

おなみさん

「なんとなく使ってるモノ」ではなく「ときめくモノ」を使う。今後もこうやってモノと付き合っていきたいです。

IKEAのRÅSKOG(ロースコグ)で作った調味料ワゴン

IKEA キッチンワゴン

使用頻度の高い調味料は一括管理がベター。
ワゴンにまとめて入れることで、調理中でもサッと取り出せる仕組みをつくりました。

詰め替え容器は口コミ評価も高いフレッシュロック 。さまざまなサイズ展開があるので、収納したい箇所や量に合わせて選ぶことができます。

IKEA キッチンワゴン

──スパイスボトルと輪ゴム・爪楊枝を入れているケースが気になります。どちらの商品ですか?

おなみさん:スパイスボトルはtowerです。輪ゴムと爪楊枝を入れているケースはセリアで購入しましたが、ダイソーでも売ってるみたいです。
うちは輪ゴムも爪楊枝も使用頻度が低いので、個包装や少量のものを選びケースに入れることで「1つしかいらないのにたくさん出てくる!」というイライラとサヨナラできました。

ランチョンマット

──どれも雑貨屋で購入したとのこと。こちらを選んだ理由は?

おなみさん:些細なことかもしれませんが、小さいころからランチョンマットを敷いてご飯を食べることに憧れていました。それが叶ったいま、家族と華やかな食卓を囲められることが本当にしあわせだからです。

誰かに見せるためじゃなく、自分が快適に使うために

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──モノと向き合いながら快適なキッチンを作るためのコツを教えてください。

おなみさん:まずは不要なモノを手放すことが大切です。重くて使いにくいと感じているモノ、ずっと使わず棚の奥に押し込めているモノなど、想像以上に手放せるモノは多いと思います。もちろん調理器具だけではありません。カーテンをかけたりお花を置くのもかわいいですが、洗濯が面倒だったり花瓶の下の掃除がしづらいと感じるなら、不要という合図なのかもしれません。

──「自分にとっては必要なモノばかりなのに、なぜか使いにくい」という場合は、なにが原因だと思いますか?

おなみさん:モノの住所がご自身に合っていない可能性があります。(屈んだり腕を上げず)出し入れしやすい一軍の場所に、使う頻度が低いモノを詰め込んでいた! という例もよくあるので、吊戸棚の上段など三軍の場所に「ここでもいいや」と思うモノを一旦入れてみてください。それによって空いた場所をどうするかは、おのずと見えてくるのではないでしょうか。

──3軍の場所に押し込んだモノも、時間が経てば「やはり不要だった」と気づくケースも多そうですね。では最後に、収納に悩んでいるかたへのアドバイスをお願いします。

おなみさん:家族が多く必然的にモノが多いかたや収納スペースが少ないかた、毎日ヘトヘトになるまで育児・お仕事をこなされているかたなどライフスタイルはさまざまです。(整えられているお家を)SNSやブログで見て参考にするのは良いことだと思いますが、比べすぎないようにしてくださいね。

誰かに見せるためじゃなく、自分が快適に使うために。キレイにしようと思いすぎず、自分がモヤっとしなければいい。私はキッチンツールもゴミ関連のグッズもまとめてドサーっと入れているだけですが、自分がモヤっとしないのでこれでいいと思っています。

──メリハリですね。

おなみさん:そうなんです。大切なのは継続できる仕組みなので、気にならない箇所まで力を使う必要はありません。継続できる仕組みはライフスタイルや性格によって大きく異なりますが、まずはご自身がモヤっとするポイントを知ることから始めてみてください。
小さな「モヤっと」を解消していくことが、理想に近づく一歩だと思います!


三田みどり

どんな質問に対しても丁寧に言語化し、まわりに対する感謝の気持ちを頻繁に口に出していたおなみさん。「実直・謙虚」という言葉がピッタリな、とっても素敵な女性でした。

ご縁を繋いでくださったponpocoさんにも大感謝!おなみさん、ありがとうございました!

ABOUT:おなみ

育児・仕事に追われる中、今1番したいことを考えた時、『家中を整えたい!』と思いました。

部屋と心を整え、整理収納アドバイザー資格を取得。

片付けはゴールではなく、『自分も家族も、きげんよく過ごせる暮らし』を叶えるべくサポートを行っています。

photo by 三田みどり・おなみ

\台所図鑑の書籍、好評発売中 です!/

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