アメリカンアンティークなDIYキッチン|亡き妻から引き継いだお台所
- TAKAHIROさん(40代男性/運送業)
- 築22年の一戸建て/奥さまと死別後ひとり暮らし
- タカラスタンダードのシステムキッチン/半独立型
※2021年4月現在の情報です
「市販で無いなら作ってしまおう」のDIY猛者
「亡くなった今も変わらず愛しています」とおっしゃるTAKAHIROさんのキッチンは、死別された奥さまから引き継いだ大切な空間。
僕のキッチンと言うより、亡き妻のキッチンを使わせてもらっている形です。妻は背が低かったので僕が使うと腰にきます。なので、僕仕様にDIYしました。
キッチンのテーマ・譲れないポイントは「アメリカンアンティーク」です。
キッチンは生活の鏡です。
整理整頓され素敵な空間に仕上がっていること、きちんと自炊をされていること、きっと奥さまも喜んでいらっしゃるんじゃないかなぁ。
そう思う。
うちは「私が先にいなくなってもきちんと自炊すること!」って、オットに料理や食材の切りかたを教えてる。だから、TAKAHIROさんの奥さまの立場だったら褒めてると思うもん。
お気に入りポイント:DIYした作業台やアンティーク雑貨
家電を置いている作業代・コンロ前の調味料棚など、収納系はほぼDIYしました。DIYする物も置く雑貨も、落ち着いたグリーンとブラウンで統一しており、ポイントは使い勝手とアンティークだと言う事。
キッチンに限らず、我が家の雑貨は可能な限りアメリカンアンティークで揃えており、アンティーク“風”では出せない、本物の質感を楽しんでいます。
妻が使っていたお気に入りのアイテムはまだ捨てられないので、収納を追加しました。「市販の収納サイズだと置けない?なら作ってしまおう」となるのが僕です。
こだわりは、何処に何を入れているか分かり易くしているところです。
愛用のファイヤーキングたち
色んなアンティーク食器を集めていますが、その中でもミルクガラスがお気に入り。陶器にはない透け感や光沢、製造過程における練りなど、個々に違うのも魅力の1つ。
食洗機に入れられない・温度差に弱いなど、不便な面もありつつ、それらを楽しんでいる自分もいます。
特に好きなのは、アメリカンアンティークの代表とも言えるファイヤーキング。たくさんの種類がある中でも、翡翠色(ジェダイ)やリーフ模様などはなかなか手に入りません。
よくそれらを「高価だから」「アンティークだから」と言って使わず飾る方も少なくないのですが、きちんと食器としてまっとうさせてあげたいので、僕は日常的に使っています。
僕が生まれる前に作られ、それが割れずに時を超えてここにある。この食器を使い「その当時、何を考え、誰と何処でどんな場面に立ち会ってきたのか?」そんなことを思いながら。
人は過去には戻れないけれど、少しだけタイムトリップした気分になれます。
緑スキーな三田も、ジェダイシリーズを集めていました。
\ ワタシ ミドリイロ ダイスキ (みどり) /
オールドパイレックス(Pyrex)もレトロでかわいい~!
\ ワタシ レトロ ダイスキ (ハル子) /
ファイヤーキングは料理も映える…!
現在は肉体改造中でたんぱくメインのメニュー中心ですが、実はTAKAHIROさん料理の腕もピカイチ。
僕は食欲が無く「あれ食べたい、これ食べたい」を思った事がありません。「食べたい物を言ってくれないと、何を作ったらいいか分からない!」と、妻が生前困っていました。本当にその通りです、ごめんなさい。
そんな僕の夕飯の決め方。
まずはスーパーへ行く。そして惣菜コーナーを見る。そうすると「食べたいかな?」と思う物が出てくるので、自分が作れると思ったら食材を買う。あとはちゃちゃっと作って終わりです。
調理中も守る奥さまからの教訓
おしゃれなペンダントライト等はかわいいのですが、暗すぎて料理が捗らず食材の色もしっかり見えないので普通の蛍光灯を付けています。
基本的に調理中以外はキッチンの照明を付けません。妻からの教訓で「不要な電気は消す」を徹底しているからです。
TAKAHIROさんの台所拝見まとめ
人はどのような生活観念を持ち暮らしているのか?
その答えはズバリ、生活感が出やすいキッチンにあり!
十人十色な住人さんの「生き方」や「趣味趣向」を、家で一番生活感が出るであろうキッチンからノゾキミさせてもらおう!
という「台所拝見」コーナー。今回のTAKAHIROさんのキッチンはいかがでしたか?アメリカンアンティークにこだわったポップでレトロな空間で、そこに居るだけで温かくなるような素敵なお台所でした。
アメリカって、日本の骨董品店をカジュアルにしたようなアンティークショップが結構たくさんあるんだよね。
古い中にある美しさを感じ取ったり、値段や状態を吟味しながら選ぶ醍醐味が楽しめる。何より、昔の物ほど堅牢な作りだったりするし。
日本より物を大切にする習慣が根付いてるんだね。安くて便利な物でもすぐ飽きたり壊れたりしたら勿体ないもん。
長く使う為に値段を惜しまず自分の持つ審美眼でチョイスするのは、私のようなミニマリストにも通ずる価値観なのかもしれない。
インスタにはキッチンだけでなく、ウッドデッキや他のお部屋DIYされた工程、プロ顔負けの腕前を持つお料理、部屋を彩る沢山の観葉植物たちも紹介されています。
「DIYでは難しいけどリフォームには興味がある」というかたはコチラもチェック。
近くの業者をササっと見つけることができます。
TAKAHIROさん、ありがとうございました!
all photo by TAKAHIRO