昭和レトロを楽しむ台所|レトロでポップな楽しい空間
- 誰の台所?:へっぽこさん(30代女性/パート主婦)
- 間取り:ダイニングキッチン(全体で約6畳)
- 設備:クリナップシステムキッチン/壁付L字型(約116×116cm幅)
- お家と住人:築65年の広くて古くてボロい2階建ての一軒家(7DK)/夫婦と子供2人の4人+黒猫1匹暮らし
※2022年7月時点の情報です
ミニマリストでコラムニストで整理収納アドバイザーの40代主婦。夫と猫と犬(聴導犬の候補犬)と1DKの激狭賃貸マンションで暮らしています。
連載:Yahoo! クリエイターズ・ガジェット通信・東洋経済オンラインほか
築65年の台所を自分らしく楽しむ
へっぽこさんは、築65年・7DKのお家に、旦那さま・娘さん(小2)・息子さん(年中)・黒猫の、4人と1匹で暮らしています。
築65年!
これは、なかなかの古さですよ。
7DK!
なんと、相当な広さですな。
お子さんの妊娠を機に、現在のおうちに引っ越してきました。
お家を選んだ理由は、なんといっても広さです。
私はパーソナルスペースが広いので家族が増えてもミチミチにならない、とにかく古くてもいいので広い家を探しており、予算との兼ね合いでこちらに住むことになりました。
へっぽこさんのキッチンは、古き良き味わいは残しつつも、ご自身の好きが詰まったなんとも楽しい空間です。
オレンジ色のポップなシステムキッチンに、家族が集う丸テーブル、昭和レトロな年代物の水屋(食器棚)に、それをとりまく、お気に入りのカラフルなアイテムたち。
「我が家は古いからどうしようもない」と諦めている方の、目からウロコが落ちるかもしれません。
人はどのような生活観念を持って生活しているのか?その答えはズバリ、生活感が出やすいキッチンにあり!
十人十色な住人さんの「生き方」や「趣味趣向」を、家で一番生活感が出るであろうキッチンからノゾキミさせてもらおう!
北向きの薄暗い空間をオレンジ色のキッチンで明るく
現在は開放感がある陽当たりの良いダイニングキッチンが主流ですが、昔のキッチンはだいたい北向きでした。
当時は大きな冷蔵庫もなく保存技術も発達していなかったため、室温が上がりにくい北向きの間取りが食品の保管に適していたんでしょうね。
へっぽこさんの台所も、例に違わず北向きです。
北向きなのに加えて独立キッチンのため、昼でも薄暗いです。
だけど、陰気な印象はナシ。
太陽は差し込まなくても、明るいキッチンなんです。
あまり深く考えず選んだシステムキッチンの色ですが、オレンジがなんとも言えずうちに馴染んでいるなぁとも思います。
深く考えずにオレンジのシステムキッチン選べるってすごいよ。
ほとばしるセンスを感じる!
しばらく、ダサくないか?!と思っていましたが、今はオレンジにして、正解やったなぁと思っています。
シンク周りのモザイクタイルは色合いが気に入っております。
スツールの鍵編みのカバーは、私の母作「オカンアート」です。
すごくいい!配色もいいし、くたびれ具合からもちゃんと使ってるなっていうのが、伝わってきます。
古い台所によく似合う、昭和レトロポップな色と柄で彩ることで、賑やかで楽しい空間になりました。
もともと料理嫌いのため台所に対するこだわりは特になかったのですが、子供が産まれ台所に立っている時間が長くなったので、居心地良い空間にせねばと、調理に全く関係ない置物などを置いて、なんとかテンションを上げて立て籠もっています。
おしゃれインテリアのセオリーとして、色は使いすぎない、柄は揃えるみたいなのがあった気がするけど…
柄×柄、色×色で溢れかえったキッチン、個性的でいいわ〜。
古いキッチンにも似合うレトロな柄やグッズだから、浮かないよね。
それでもって、ポップで賑やかで、ヴィレッジ・ヴァンガードみたいなワクワク感あるで。
古さや不便さをも楽しむ心意気が家を素敵にする
へっぽこさんのキッチンで、いい味を醸し出しているのが年代物の水屋。
実は、10年ほど前にI型キッチンをL字型にリフォームした際に、水屋も取り外すつもりでしたが、構造上無理だったため共存することになりました。
当時の水屋は、中の漆喰が所々大穴が空いているような状態で、リフォーム前のきちゃない年季の入った台所で一際きちゃない感じを醸し出していました。
棚ぼた式に生き残ったこの水屋、使ってみると収納力抜群でなかなか便利。
DIYで漆喰を塗り替えたところ、見違えるほど素敵になりました。
この木枠とガラスのバランスがたまらないです。
くぅ〜シビれるぅ〜〜、年代物にしか出せないツヤと味わい。
ほんとに残してよかったですね。
決して広いとはいえない独立キッチンに大きな水屋があるため、冷蔵庫とレンジを置くスペースが限られるのがネックでしたが、レイアウトでカバーして使いやすい台所に仕上がりました。
まとめ
古くて暗い昭和30年台の台所。
現代とは時代の違いを感じさせる、北向きの独立キッチンを、残せるものは残しつつ、古さを楽しみながら暮らしている様子が楽しいへっぽこさんのお宅。
ご本人曰く「あまり深く考えずに選んだ」というオレンジ色のダイニングキッチンと、歴史を感じさせる立派な水屋。
そこにカラフルなモザイクタイルや、柄×柄のモチーフ使い、あちこちにかざられたおもちゃやフィギュアなどがいろどり、唯一無二な空間を作り上げています。
へっぽこさんのキッチンの愛用品たち
へっぽこさんに、キッチンのお気に入りグッズを3つ教えてもらいました。
へっぽこさんのセンスが光る個性的なアイテムや、子育て中のお母さんの必須アイテムが登場します。
定食屋に置いてあるような銀の保温ポット
幅の狭い冷蔵庫しか置けないため、夏の麦茶が入る余裕がありません。夏はもっぱら定食屋スタイルです。
保温・保冷効果抜群の魔法瓶タイプのテーブルポット。
レバーを押して注ぐタイプで、お子さんでも使いやすく、倒してもこぼれにくい。
ステンレスなので衛生的かつ、塗料がはげるなどのトラブルもなく、長く愛用できるアイテム。
昭和レトロな花柄の入れ物
とにかく可愛い。そしてめちゃくちゃ馴染む。中にはサプリや青汁、ティーバックなど入れています。
昭和レトロ(1970年代頃)なデザインがかわいい、プラスチックの収納コンテナ。
収納力もなかなかのもので、インテリア雑貨ではなくバリバリの実用品。
丸みのあるお花のイラストと、オレンジと黄色の温かみのあるカラーリングでキッチンを明るく彩ります。
食洗機
お前がいないともう生きてはゆけないよぅ。
食洗機は、子育てしながら働くお母さんを支えるマストアイテム。
わずらわしい食器洗いの手間と時間を大幅にカットしてくれる文明の利器。
熱いお湯とパワフルな水流で、油汚れや茶渋も一掃します。
ABOUT:へっぽこ
関西在住、素敵奥様に憧れながらなかなかそうもいかないパート主婦。
猫に癒されながらお子になんとか元気をもらいながら(しかし疲れることも多々多々…多々)オットを尻に敷きながらようやっと生きながらえてます。
古いお家でも気張らずお金をかけず楽しく気持ちよく暮らして行けるように頑張ってます。
all photo by へっぽこ