築10年ロフト付き戸建て、夫婦と愛犬|植物に囲まれたオリエンタルなお台所
- 華結さん(30代女性/専業主婦)
- 築10年の戸建て(3LDK+ロフト/90㎡強)/夫婦と小型犬1匹
- クリナップのシステムキッチン(KT)/対面I型(約255cm幅)
※2024年10月時点の情報です
異国情緒+植物、きっかけはお引越し
十人十色な住人さんの生きかたや趣味趣向を、家庭でいちばん生活感が出るであろうキッチンからノゾキミさせてもらおう。そんな好奇心からはじまった「台所拝見」。
今回の主人公は、たくさんの植物に囲まれながらご主人と愛犬の華丸くんと暮らす華結さんです。
華結さんがつくるオリエンタルインテリアが素敵で、ずっと前からインスタを拝見していました。満を持してお声掛けさせていただいたインタビュー、ぜひ最後までご覧ください!
──本当に素敵なお住まいでうらやましいです。こちらに決めた経緯を教えてください。
華結さん:見つけてくれたのは夫なんです。不動産関係の仕事をしていることもあり、日ごろから好条件の物件を探していたようでした。引っ越す予定はなかったのですが、プロである夫が自信を持って勧めてくれたので、マイホームを購入するとは思えないほどの速さで即決しました。
──華結さん的にはどこが決め手でしたか?
華結さん:吹き抜けになっているリビングと日当たりの良さです。ほかにも、玄関のシューズインクローゼットや、前後に広々とした作業台があるキッチンなど、気に入った点はたくさんあるのですが、内見時に感じた空気というか、フィーリングがバシッと合った感覚はありました。
キッチンにも大好きな植物を
華結さんのお台所テーマは「キッチンにも植物を」。たくさんの植物に囲まれながら暮らす華結さんならではのこだわりと言えますが、衛生面を考えてシンクまわりは水耕栽培や水苔をメインにセレクトしているのだとか。
剪定した植物や果物の種を実験的に育てている「華結Labo」と銘打たれたカウンターには、試験管やフラスコ調の一輪挿しを並べ、その上に観葉植物やお気に入りの雑貨を吊り下げて。吊り戸棚を付けないことで確保した開放感を活かして、唯一無二のジャングルキッチンを完成させました。
──これほどの量をお世話するのは大変だと思いますが、植物を好きになったきっかけは?
華結さん:このお家に引っ越したことです。植物とは無縁の生活を送っていましたが、「せっかくのマイホームだし、きちんとテーマを決めてインテリアを作っていきたい」という夫の要望で、ベースとなるテイスト(オリエンタルインテリア)を決めました。
──もともと得意だったわけじゃないんですね。
華結さん:そうなんです。以前の私は、お世話が簡単と言われている観葉植物もすぐに枯らしてしまうほどで(笑)テイストを決めたあとに「たくさん植物を置いたらジャングルみたいでカッコよくない?」と軽いノリで始めました。
育てていくうちに色々と分かるようになってきて見事にハマり、いまでは出先で変わった草花を見つけると観察会が始まってしまうほど植物に夢中です。元気がない植物が復活していくと嬉しくなりますし、その逆もあります。植物は変化していく究極のインテリアでもあり、家族のような仲間のような、なんとも言えない存在です。
──私も観葉植物や多肉植物をダメにしてしまった経験があります。初心者におススメの植物があれば教えてください。
華結さん:お店でよく見る定番の種類、たとえばモンステラやポトスなどはタフですね。100均やスーパーで扱えるのも丈夫さが理由だと思いますが、選ぶ大きさがポイントです。
やはり100均にあるような小さい苗ではなく、ある程度育った苗のほうが体力はあります。ちょこんとたたずむ姿はかわいいですが、なるべく小さすぎない苗を選ぶようにしてください。
スッキリさせつつインテリアも楽しむ
生活感が出ないように極力ものを置かないことを基本として、あとはとにかく隠しまくる!
華結さんお気に入りの収納スペースは、電子レンジ・トースターなどの小型家電や、キッチンペーパー・ランチョンマットなどの小物類、消耗品のストックなどを入れた可動棚です。
それをバンブー製ロールスクリーンで隠したら、はいスッキリ。
装飾窓のおかげで明るい背面には、出番を待つ花器とコースターを並べて見せる収納に。使用頻度が高いものを適量置くことで、掃除がしやすくキレイを保てる仕組みになっています。
お気に入りアイテム教えてください
少し視点を変えて。
華結さん愛用アイテムから垣間見える、リアルなキッチンライフをノゾキミさせてもらいます。
IKEAのフードカバー・まな板、オークスの指先トング
華結さん:まずはフードカバーから。余りがちな手作りドレッシングやソースをココット皿に入れて、このフードカバーでフタをして保存。大根やりんごの切り口に被せたり、ジャムの瓶を開けるときも便利です。
ミニまな板はサッと使えるサイズ感がいい!バンブーカッティングボードは、バケットやチーズを切ってそのまま食卓に出したいときに。指先トングはお肉などを冷凍保存するときに。見た目もおしゃれなので、食卓での取り分けとしても活躍しています。
100均のミニフライパンとステンレスストロー
華結さん:どちらもダイソーで購入しました。ミニフライパンはちょこっと調理のときに。洗い物の負担が減るので、かなり出番が多いです。ステンレスストローは、想像よりお手入れがラクでした。繰り返し使えるので毎日愛用中です。
台付きのガラスサラダボウルとチャーミーマジカスプレー
華結さん:最近加わったサラダボウルは、ひと目惚れで購入しました。フルーツやおつまみを入れてもかわいいです。チャーミーマジカの「一発洗浄スプレー」は、調理後のフライパンなどにスプレーしておいたら洗いものがめちゃくちゃラク!ガスコンロまわりの汚れも、これでサッと拭いて終わりです。
植物と共に成長するインテリア
──インテリアの参考にしたものはありますか?
華結さん:RoomClipをよく見ていました。「映え」だけでなくリアルな投稿ばかりだったからです。注文住宅ならインテリアも整えやすいと思いますが、そうじゃないお家のほうが多いですよね。けっして理想通りではないハコ(間取り)を使って、いかにおしゃれに見せるか。そんな腕の見せ所を楽しんでいる投稿者さんが多く、作り上げる過程が参考になりました。
──オリエンタルな家具や小物はどこで購入されているのでしょうか。
華結さん:いくつかあるお気に入りのお店に直接行って、自分の目で確認したうえで購入しています。「一掃セールが始まる」と聞けば遠方でも足を運び、小旅行さながら楽しむことも。基本的にお金をかけたくないので値が張るものはありませんが、高く見せることは得意です!
──リビングも「華結ワールド」でステキです。色の使い方がお上手ですよね。
華結さん:ありがとうございます。トライバルラグをベースにして、アニマルオブジェや植物を詰め込んでごちゃっとさせています。完全に「わが道を行く」タイプですね。引越し当初は「すっきり&おしゃれ」を意識していたのですが、大型観葉植物を迎えたことで吹っ切れました。
ディズニーランドのジャングルクルーズやインディ・ジョーンズ、宝物が眠ってそうなワクワクするアドベンチャー感が好きだったこともあり、ぐんぐん成長していく植物とのバランスを取っていたらインテリアも変化した感じです。
──では最後に、キッチンに関する今後の目標を教えてください。
華結さん:ちょっと語弊があるかもしれませんが、キッチンにあまり興味が無いんです。目標と言えるか分かりませんが「極力ものを増やさず、お掃除がしやすく、清潔を保てる空間を保つ」ことでしょうか。現状維持しつつ、便利なものは積極的に取り入れたいと思っています。
「おしゃれ上級者は、色を上手に使っている」と思うのですが、華結さんのご自宅はまさにそれ。
グリーンの対照色である赤をうまく差し込んだり、ウッドや雑材などの天然素材を多用しているにも関わらず(本来目立ってしまう)色差が気にならないほど馴染んでいます。
相変わらず話が脱線しまくりでしたが、ご自宅同様とってもステキな女性で、キャッキャウフフと楽しく取材させていただきました。
華結さん、ありがとうございました!
ABOUT:華結(はなゆい)
三歩歩いたら物を忘れる夫と、独り言が大きめの私と、暴れん坊将軍なチワックスの【 夫婦+小型犬 】で暮らしています。
観葉植物が大好きで沢山育てているうちにジャングルになってきました。
異国情緒溢れるインテリアが好きです。