元マキシマリストの整理収納アドバイザー|共働き夫婦の時短優先お台所
- 誰の台所?:アウトロ北山さん(大谷世代男性・整理収納アドバイザー)
- 間取り:リビングダイニングキッチン(キッチンは約2畳)
- 設備:パナソニックのシステムキッチン/対面I型(約190cm幅)
- お家と住人:関西にある新築賃貸マンション(1LDK)/夫婦2人暮らし
※2022年12月時点の情報です
ミニマリストとの出会いが暮らしを変えた
人はどのような生活観念を持ち
暮らしているのか?その答えはズバリ
生活感が出やすいキッチンにあり!
十人十色な住人さんの
生きかたや趣味趣向を、
家庭でいちばん生活感が出るであろうキッチンからノゾキミさせてもらおう
という好奇心からスタートした「台所拝見」。
今回は、 整理収納アドバイザーのアウトロ北山さんが主人公です。
アウトロ北山さんは、元クレーンゲーマーのマキシマリストでした。
当時住んでいたお部屋には、ゲームでゲットした景品だけでなくフィギュアや漫画もてんこ盛り。
そんな「金は無いけどモノで溢れる」生活が続いたある日、とあるミニマリストの動画を見て衝撃を受けます。
モノを減らしてもこんなに自由に生きれるのか。
うちに今あるモノは、ただの所有欲の塊なのかも……。
それから少しずつ整理をはじめ、ついには整理収納アドバイザーの資格を取得するまでに!
現在は学びを活かして「本当に大切なもの」に囲まれた生活を送っています。
テーマは「いかに楽をして、美味しい食卓を囲むことができるか」
ご夫妻ともにフルタイム勤務中のアウトロ北山家。
とくに平日は、まとまった時間が取れません。
そんな問題を解決すべく、調理家電や整理術を導入するなど「時短」を意識したキッチンづくりを心がけているのだとか。
疲れて帰ってくることが多い平日は、ソファでのんびり過ごす時間のほうが大切ですから。
それでは、アウトロ北山さんの時短優先キッチンのポイントをノゾキミさせてもらいましょう。
時短ポイント①:キッチン収納
- 水回り・ガス周り
力モノを置かないことで掃除の手間を省きつつ、使う頻度が高いキッチンツールは吊るす収納をしてワンアクションで手に取れるように。 - システムキッチンの引き出し収納
視覚ノイズになるモノの住所を外から見えない場所にすることで、忙しい平日でも手間なくスッキリと。 - 背面収納
食器類の配置は「余白」と「使うだけを持つ」がポイント。持ちすぎない生活は、アクション数を抑える効果もあるのです。
最低限の動作でモノが取れるのはもちろん、散らかりにくい状態をキープできる仕組み作りが大切ですね。
備え付けの収納だけで充分足りているようですが、キッチンに限らず収納用品を増やすときのマイルールはありますか?
1つめは、100均ではなく無印良品で揃えること。
2つめは、欲しいアイテムをメモ機能でリスト化して、優先度の高いモノから少しずつ買うことです。
一度に買い揃えるとそれなりにお金がかかるので、いずれも抑止力になっています。
とは言え、定期的にモノの整理と見直しをおこなうことで収納を増やさなくて済むケースも多いかもしれません。
時短ポイント②:ヘルシオの電気調理鍋・ホットクック KN-HW24G
材料を入れてボタンをポチリ。あとは「ほっとく(ほうっておく)」だけで美味しい料理が完成する、ほったらかし調理家電の代表選手とも言える名品・ホットクック。
専用アプリを使えば本体に搭載されていないメニューのダウンロードも可能なうえに、調理履歴などからその日のおすすめメニューを提案してくれるというすぐれもの。
食材の美味しさと栄養をぎゅっと閉じ込めた無水調理メニューも絶品です。
「Rentio」という家電のサブスク・レンタルサービスでお試し中。
汁物や煮物系はもちろんのこと、ポテトサラダなどの潰す工程があるメニューまで作る事ができるので超絶便利です。
時短ポイント③:Bistro(ビストロ)のオーブンレンジ NE-UBS10A
予熱いらずの焼きヒーター・発熱するグリル皿・スチームのおかげで、どんな料理でも裏返す手間なく焼き上げてくれるオーブンレンジ。
焼くのが面倒な冷凍餃子も、上はふっくら下はカリカリに仕上がります。
ホットクック同様専用アプリを使えば、本体に搭載されていないメニューを増やすことが可能。
下ごしらえした材料を耐熱ガラス製ボウルに入れるだけで完成するワンボウルメニューも人気なのだとか。
我が家の食卓に唐揚げが出てくるようになったのはこいつのおかげ。
決して安くはないですが、いい買い物になりました。
お互いの意見を尊重して、少数精鋭で楽しむ
調理器具や食器はこだわりたい奥さまに対して「使えればヨシ」派のアウトロ北山さん。
相反する価値観を持つおふたりですが、どのような料理を作りたいか、それに必要な食器や調理器具について奥さまとしっかり話し合い、お互いの意見を尊重すること心がけているそう。
でも食器や調理器具って、気を抜くと増えがちなアイテムですよね。
アウトロ北山家では「少数精鋭」を心がけるのはもちろん、定期的に「いま、本当に使っているか?」を話し合い、使っていなければ潔く手放すことも多いのだとか。
祝い事やお土産でもらったモノでも、もし使わないと思ったらすぐにフリマアプリに出品!
「戴いたモノだから…」としまい込むより、使いたい人にバトンタッチするほうが良いと考えているのです。
私も同じ考えです!
どうしてる?気になるアレコレ
台所図鑑の読者さんから「見たい!」というリクエストが多いキッチン照明と、「どこに置くか?どんな形状を選ぶか?」を悩みがちな米びつについても教えてもらいました。
「お、値段以上。」なキッチン照明
建具がダークブラウンということもあり、ダイニング側の照明はつや消しブラックをチョイス。
こちらはニトリの人気商品「ビレル」です。
インダストリアルな雰囲気で部屋を締めてくれる高見えアイテムで、まさに「お、値段以上。」のキッチン照明ですね。
我が家のキッチンでも、ニトリのペンダントライトを使っています。
ストレスフリー!山崎実業・towerの米びつ
片開きかつパッキン付きのフタのおかげで、毎日の計量がスムーズにおこなえるうえに密閉保存が可能。
付属の計量カップが底にフィットする形状で、最後まできれいにすくえるよう設計されています。
以前は容器や収納場所が決まっておらず米袋のまま床に置いていましたが、これのおかげで快適&すっきり。
かゆいところに手が届くものづくりは「さすが山崎実業」といったところですね。
置くには深さが必要なので、二重構造キャビネットの内引き出しを撤去して収納しています。
キッチンに正解はないが、失敗もない
手間は減りつつ料理のレパートリーは倍増!
平日の時短目的で取り入れた調理家電でしたが、今では鍋やコンロだけでは思いつきもしなかったメニューを休日に試すのが楽しみになったのだそう。
最後に、アウトロ北山家’sキッチンの今後についてうかがいました。
今は妻と2人暮らしですが、今後は家族構成に変化がある可能性も。
もし手狭になれば引っ越すでしょうし、老後は狭い部屋のほうが便利かもしれません。
大切なのは、どんな家族構成・年齢・住まいであってもその時の自分たちに最適なキッチンを作り上げるということ。
キッチンに正解はないけど、失敗もない。
その時々に合った「最適解」を、これからも探し続けたいと思います。
アウトロ北山さん、ありがとうございました!
ABOUT:アウトロ北山
元景品まみれのクレーンゲーマーがミニマリストの動画に影響されてプロのお部屋の整理をアドバイスする人(整理収納アドバイザー1級)になりました。
現在は整理収納アドバイス、ブログにて生活の質を上げるコンテンツを配信中。
家電・ガジェット類についても配信中。
all photo by アウトロ北山
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