みんな大好き干し芋。
そのまま食べてももちろんおいしい。
トースターで温めて、上にバターをちょこっと乗せたら、とてつもなくおいしい。

でもこれって、あくまでおやつの話ですよね。
食事として干し芋食べてないですよね。
台所図鑑では、さらなる干し芋の可能性を模索しすることに。
おやつとしてではなく食事として食べられる新メニュー「干し芋バーガー」を考案しました。


当記事で使用する干し芋は、静岡の干し芋農家『銀篭園(ぎんろうえん)』さんの完全天日干し『紅はるか平干し』をご提供いただきました。
『銀篭園』さんの干し芋は、昔ながらの粉がふいたしがんで食べるタイプの硬い干し芋ではなく、柔らかくてそのまま食べられる、焼き芋やスイートポテトのようなしっとりしたタイプの干し芋です。
おやつや朝食としてそのまま食べるのはもちろんのこと、さまざまなメニューにちょい足しして食べるのにぴったりです。
朝マックmeets干し芋は奇跡のマリアージュ



ということで干し芋バーガーを作りま〜す。
高級干し芋と、ジャンクフードの代表格マクドナルドのマリアージュこれいかに!?
使用するハンバーガーはマクドナルドの朝マックメニューにしました。
- ソーセージマフィン
- マックグリドルソーセージ
- ホットケーキ
- アップルパイ
に、干し芋を挟んで相性をチェックします。
なぜお馴染みの定番ハンバーガーじゃなくて朝マックにしたかというと、ちょっとびびったから。
朝マックのケチャップやタルタルなどのソースなしのバーガーメニューばかり注文しました。


その1:干し芋アップルパイ
最初のマリアージュはアップルパイmeet干し芋。
りんごとさつまいもはもともと相性が組み合わせで、ケーキ屋さんで、さつまいも入りアップルパイが売ってたりしますよね。
それが干し芋ならどうなるか?
ってことで、さっそくチャレンジしていきます。
マクドナルドのサクサクアップルパイのはじっこにナイフで穴を開けて、細長い干し芋を押し込んで合体完了です。


実食レビュー:ゴールデンコンビとはこいつらのことだ!
干し芋アップルパイの断面図を撮影したら、『銀篭園』さんの干し芋のしっとり感が伝わりまくる写真が撮れてしまった…


わかりますか?
さらにアップにしてみますね。
アップルパイの下部に差し込まれたオレンジ色の物体が干し芋です。


干し芋が層になってるぅ〜〜。
外側が薄い黄色、内側がオレンジ色(黄金色?)で、この干し芋のしっとりねっちりな質感や、糖度の高さが伝わるよう。
独特のソフトキャンディっぽさ(語彙力微妙かも)読んでくれてる人に伝われ〜〜!
お味の方ですが、大悟とノブ、ヒロトとマーシーぐらいの相性の良さでした。
もともと相性が良いのですが、さつまいもを干したことで甘みがアップして、リンゴジャムにおいしさで負けてないです。
食べた感想:商品化すればいい
その2:干し芋ホットケーキ
第2のマリアージュはホットケーキmeet干し芋。
食べる前から味の想像がつく、無難かつ安全パイな組み合わせです。
3枚のホットケーキの間に、『銀篭園』さんの天日干し干し芋『紅はるか平干し』を挟み込んだらこう!


実食レビュー:まるで干し芋の洋風どら焼き
干し芋をサンドしたホットケーキに、ホイップバターとケーキシロップを合わせていただきます。
断面図はこう!





まあハズレってことはないだろう、多分そこそこおいしいだろうと思ってたのですが、これ、超おいし〜い!
しっとり感のある薄いホットケーキと、じんわり甘い干し芋の相性はもちろん良いのですが、バターとケーキシロップをプラスすることでおいしさ倍増です。
しょっぱいバターとほろ苦ケーキシロップが、干し芋の滋味を引き立ててくれます。
思ってたより合う!
脳内でイメージしてたより、さらに上を行くおいしさです。
食べた感想:想像以上においしい
その3:干し芋グリドルソーセージ
第3のマリアージュはマックグリドルソーセージmeet干し芋。
ついに肉の登場だ〜〜〜!
ただしこのマックグリドルは、ソーセージを挟み込むバンズはメイプル風シロップ入りの甘いパンケーキという、変わり種ハンバーガーなのです。
2007年に新メニューとして登場した時は、「甘いパンケーキでソーセージはさむとか正気の沙汰じゃないわ…」と思って敬遠していたのですが、食べてみると意外や意外なかなかイケる。
言葉では説明しがたい、変化球的なおいしさのあるハンバーガーなのです。



つまりは、甘辛コンビのハンバーガーに、干し芋で甘みをさらにプラスするとどうなるってことよ。


実食レビュー:違和感ナシよりのナシ、味わいアリよりのアリ
拍子抜けするぐらい、おいしいです。
ほっこり甘いハンバーガーに、ソーセージのほどよい塩気。
パンケーキのパサパサと、ソーセージのキシキシの食感を、干し芋がしっとりまとめています。


ぶっちゃけるとこの記事は「干し芋を変わった食材と組み合わせて食べたら面白いかも」というコンセプトで書き出したのですが、マックグリドルソーセージはそのままで食べるよりも、間に干し芋を挟んだ方がおいしいです。
食感が良くなるし、味に深みが出ます。
食べた感想:違和感なし
大トリ:干し芋ソーセージマフィン
最後に登場するのはソーセージマフィンmeet干し芋。
当記事の朝マックメニューの中で唯一の王道おかず系ハンバーガーです。
香ばしいイングリッシュマフィンのバンズに、ソーセージパティとスライスチーズが挟まっています。
ケチャップ、玉ねぎ、ピクルスのような味の主張の強い名脇役を排除した、素朴なハンバーガーなので干し芋マリアージュの難易度は比較的低めと思い採用しました。
が!
チーズ!肉!オンザ干し芋!
という絵面は刺激強め。



ちょっぴり不安だけど実食しちゃうよ〜


実食レビュー:主張しないけど、負けない強さを持つ凛とした存在、それが干し芋
食べられなくはないけど、おいしくはないかもな〜。
食べる前の私の予想はこんな感じ。
実際に食べてみると…
干し芋おそるべし。
おやつからおかずに変身しています。


干し芋はそもそも、さつまいもそのものなので派手な味ではないんですが、その分他の食材と食い合わせでケンカしないようです。
しかも『銀篭園』さんの干し芋は天日干しでおいしさがぎゅっと凝縮されているので、塩気の強いソーセージパティにも負けない上に、バーガーにさらなるうまみを追加してくれます。
食べた感想:食い合わせヨシ!おいしさUP!
結論:一番おいしかった組み合わせとは!?
どのメニューも干し芋と一緒に食べてもおいしいってことはわかったけど、結局どれが一番おいしかったの?結論さっさと書けや!と焦れておられる頃ではないでしょうか?
お待たせしました。
干し芋meets朝マック、私が一番おいしいと思った組み合わせは…
こちら!


干し芋スティックmeetsホットケーキシロップでした。
これは悪魔の組み合わせ、干し芋1袋(150g)なら一瞬で食べてしまいそう。
試してみたいあなたのために、ツイッターにて『銀篭園』さんの『紅はるか平干し』プレゼント企画開催中です。
フォロー&リツイートでエントリー完了という簡単応募なので、ふるってご参加ください。


銀篭園(ぎんろうえん)
『銀篭園』は干し芋の発祥地静岡で12代続く、日本最古級の干し芋農家です。
完全天日干しのこだわりの干し芋を製造販売しています。